高木 俊之/TAKAGI Toshiyuki
細胞分子工学研究部門
Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute
細胞制御マテリアル研究グループ 主任研究員
研究テーマ
- 部分フッ素化および擬環状型脂質の開発
- 膜タンパク質ー人工脂質複合型バイオセンサの開発
- 新規光応答性材料の開発
研究内容
フッ素化surfactantの特長と実用上の問題を踏まえ,フッ素化surfactantでは従来検討されていなかった膜タンパク質再構成基材,さらにその展開として,膜タンパク質-脂質膜複合型バイオセンサの構築基材を提案することを目標に,種々の含フッ素脂質の設計・開発を行っている.
キーワード
生体膜脂質の特長を持つ部分フッ素化脂質の開発
技術内容
細胞膜内に存在する膜タンパク質は、物質の輸送・産生、また、生体内外の情報伝達に関与するなど、生命活動維持にとって非常に重要な機能性物質群です。その機能異常は疾患の一因となり、事実、現在の医薬品の半数超は膜タンパク質を標的としています。標的となる膜タンパク質の構造情報が必須ですが、その単離・構造保持は難しく、構造・機能の解明例は限られています。このような背景から、膜タンパク質の構造・機能保持に有用な脂質膜材料の開発と、それに基づくバイオ医薬品の開発を目的としています。 ①部分フッ素化脂質の設計と合成 物理的・化学的安定性に乏しい天然脂質が多く利用されることが課題でした。そこで撥水・撥油性を示すフッ素の導入を試み、安定性が向上した脂質の合成に成功しました。また天然脂質に比べ、膜タンパク質の機能保持時間の延長・熱安定性の向上が図れました。 ②膜タンパク質の再構成化と物性評価 脂質や膜タンパク質の種類により再構成法は異なり、特に高度フッ素化脂質では再構成化が課題ですが、部分フッ素化脂質では通例の活性剤可溶化除去法の適用が可能で、天然脂質と遜色のない再構成化が行えました。
関連知財
- 特許6341479(2014/03/11):擬環状脂質化合物
関連文献
- T. Takagi et al., Journal of Fluorine Chemistry, 2007, [doi/10.https://doi.org/10.1016/j.jfluchem.2006.10.020]
- T. Hasegawa et al., ChemPlusChem, 2014, [doi/10. https://doi.org/10.1002/cplu.201402156]
- M. Miyazaki et al., Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Biomembranes, 2024, [doi/10.https://doi.org/10.1016/j.bbamem.2023.184261]
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