佐藤 佑哉/SATO Yuya
細胞分子工学研究部門
Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute
細胞制御マテリアル研究グループ 研究員
研究テーマ
- 高密度細胞培養技術の研究開発
- ペプチド高分子を用いた細胞融合技術の開発
- 細胞表面改質による細胞制御材料の研究
研究内容
バイオマテリアルを基盤とした生体用高分子材料の設計により、細胞表面の改質や細胞融合の制御、高密度細胞培養技術の開発に取り組んでいます。細胞制御の高度化を通じて、細胞を利用した産業への応用を目指しています。
キーワード
ペプチド高分子を用いた細胞融合技術の開発
技術内容
膜融合は、同種あるいは異種細胞を融合させることで新たな機能性細胞を創出する基盤技術であり、モノクローナル抗体産生をはじめとするバイオテクノロジー分野で広く利用されています。従来法としてはポリエチレングリコール(PEG)法、電気融合法、ウイルス法などが知られていますが、細胞毒性の高さや融合効率の低さ、操作性の煩雑さといった課題があり、汎用的かつ安全な融合技術の確立が求められています。 そこで私たちは、膜融合の本質的要素である「膜同士の接着」と「脂質交換」に着目し、これらを人工的に誘導可能な新規膜融合材料として、PEGの両末端に膜透過性ペプチドおよびリン脂質を結合させた両親媒性高分子を設計しました。本材料は細胞膜やリポソーム膜へ自発的に挿入し、穏和な条件下で膜接近・膜融合を誘導します。現在、リポソーム、エクソソームおよび各種細胞を用いて、融合効率、選択性および細胞機能保持性について詳細な検討を進めています。
関連知財
- 特願2022-104579、特開2024-004766(2022/6/29):リン脂質二重膜分子融合剤
- 特願2023-192501(2023/11/10):植物細胞の融合方法
関連文献
- Y. Sato et al., Materials Advances, 2024, [doi/10.1039/D4MA00193A]
- Y. Sato et al., Regenerative Therapy, 2024, [doi/10.1016/j.reth.2024.07.006]
- Y. Sato et al., Journal of Materials Chemistry B, 2025, [doi/10.1039/d5tb01318f]
応用可能な産業分野キーワード