佐藤 知哉/SATO Tomoya
健康医工学研究部門
Health and Medical Research Institute
口腔フレイル研究グループ 主任研究員
- 独自の高分子合成・反応・複合化技術を駆使した機能性薄膜材料の開発
- 自然に学ぶものづくり(バイオミメティクス)による自己修復材料の開発
- 微粒子の表面機能化と複合化による新材料の開発と歯科、その他分野への応用
独自の高分子合成・反応・複合化技術を用いた、新材料の開発とそれを利用した素材の機能化についての研究を行っています。これまでに、親液・撥液性(防汚性)、抗菌・抗カビ性、接着・粘着性、摺動性、自己修復性など、多様な機能を素材表面に付与可能な新材料を開発し、各種用途への応用展開に向けた検討を進めています。
独自の高分子合成・反応技術を駆使した機能性薄膜材料の開発
簡便かつ温和な条件下で使用可能な独自の高分子合成・反応技術を開発しています。それらを利用することで、各種基材や構造体に親水性、撥水性、撥油性(防汚性)、防曇性、抗菌・抗カビ性、接着・粘着性、摺動性、分散性、温度応答性などの機能を発揮可能な薄膜を形成することに成功しており、これらを中心に据えた材料開発の連携が可能です。開発を通じて得た知見や産総研の人的ネットワークにより、お持ちの材料の改良・用途開発(特にバイオ)に関する相談もお受けできます。必要な機能に応じた適切な材料設計やプロセス最適化などの相談も可能です。その他、薄膜材料を中心に、有機材料、無機材料、有機ー無機複合材料の各種分析・評価技術についてや国内外の研究開発事例の知見に基づいた研究開発推進についてのコンサルティングもいたします。
- 特許第7046385号(2018/12/27):ポリマーブラシ形成用基体及び該基体の製造方法並びに該方法に用いる前駆液
- T. Sato et al., Macromoecules, 2018, [doi/10.1021/acs.macromol.8b02234]
- T. Sato et al., Langmuir, 2020, [doi/10.1021/acs.langmuir.0c00]
- T. Sato et al., Langmuir, 2024, [doi/10.1021/acs.langmuir.3c02]
自然に学ぶものづくり(バイオミメティクス)による多機能材料の開発
自然をヒントにしたものづくりに関する技術を開発しています。例えば、魚類の体表の機能(防汚性、抗菌性、低流体抵抗、新陳代謝による自己修復性など)や構成(無機系のウロコと有機系の保水性粘液)を参考に、豊富な資源である無機粘土粒子と自然・人体に安全な有機高分子とを適宜組み合わせることで、吸水性、保水性、抗菌性、防汚性、自己修復性などの機能を同時に発揮する新材料の開発に成功しました。この材料は原料が安価、プロセスが簡便、溶剤が水で環境低負荷、用途に応じた原料や機能のチューニングが可能といった特徴があり、多用途での連携が可能です。また、我々の知見を駆使することでバイオミメティクスによるものづくり効率化の支援もいたします。
- 特願2022-066872(2022/04/14):防曇膜及びその製造方法並びに防曇膜形成用前駆溶液
- M. W. England et al., Journal of Colloid and Interface Science, 2017, [doi/10.1016/j.jcis.2017.06.038]
- T. Sato et al., Langmuir, 2022, [doi/10.1021/acs.langmuir.2c01]
- J. Wassgren et al., Surfaces, 2024, [doi/10.3390/surfaces7030041]