研究者紹介

森 宣仁/MORI Nobuhito

細胞分子工学研究部門

Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute

生体模倣システム研究グループ 主任研究員

研究テーマ
  • 血管付き3次元組織の開発
  • 3次元組織灌流システムの開発
  • リアルタイムバーチャルスライド作成プログラムの開発
研究内容
研究紹介図

臓器を模した3次元組織に、灌流可能な血管を構築する研究に取り組んでいます。これまでに血管を持つ肝臓や腫瘍(がん)を構築し、薬剤の評価や免疫細胞(T細胞)の灌流に成功しています。また、手動顕微鏡でリアルタイムにバーチャルスライドを作成するためのプログラムの開発にも取り組んでいます。

キーワード

アプリ三次元人工臓器臓器チップオルガノイド疾患モデル

灌流血管付き3次元組織

技術内容

薬剤、化合物、食品などの試験で臓器を模した3次元組織(スフェロイド、オルガノイド)が使用されています。しかし、多くの3次元組織では血管が欠如しており、酸素・栄養の供給や、血管を通じた薬剤送達の評価が困難です。本技術では、血管網を持つ高度な3次元組織を構築可能です。これまでに皮膚、肝臓、腫瘍などの構築実績があります。血管を含む高い生体類似性が必要な試験において有効です。特に、腫瘍におけるT細胞免疫療法の試験や、再生医療向けの組織構築などへの利用が期待できます。ご希望に応じて、以下のような連携が可能です。 ・所望の細胞(正常細胞、腫瘍細胞)と弊所技術を組み合わせることによる新たな3次元組織の開発、及び開発した組織を用いた薬剤投与試験 ・弊所で開発済みの組織(腫瘍組織、毛細血管組織)に対する薬剤等の投与試験 ・灌流デバイスのマルチスループット化など、弊所技術の製品化に向けたデバイス開発

関連知財
  • 特許7265291(2020/9/30):3次元肝組織モデル
  • PCT/JP2024/003577(2023/2/7):3次元腫瘍組織モデル、及びその製造方法
関連文献
応用可能な産業分野キーワード

食品・飲料医薬品(内服・点滴・注射)化粧品・美容検査機関・サービス

リアルタイムバーチャルスライド作成プログラム

技術内容

プレパラートや培養細胞をあたかも顕微鏡で観察しているかのようにコンピュータ上で閲覧するバーチャルスライドの作成には、高価な自動スキャナか、手動撮影による煩雑な作業が必要でした。このような課題に対して、RT-4Mは手動顕微鏡の撮影に追従して動的に撮影画像を接合することで、簡単にVSを作成するソフトウェアです。既有の顕微鏡システムにインストールするだけで利用可能であり、撮影時の結合プロセスは待ち時間が小さくなるよう設計されています。また、ユーザーの既存撮影ワークフローにストレスフリーで統合可能であり、さらに自動の歪み補正機能もそなえています。顕微鏡で撮影を行う幅広いシーン(病理、検査、研究、教育)において利用可能です。 想定される連携:ソフトウェアおよびソースコードのライセンス、共同研究など GitHubでフリー公開中です。ただし、実行ファイルは起動可能な期間が限定されています。また、ソースコードは非開示で、バイナリのみ公開しています。 https://mori-nobuhito.github.io/rt4m-pub/README-ja.html

関連知財
  • 特許7748757号(2022/4/26):顕微鏡画像情報処理方法、顕微鏡画像情報処理システム、およびコンピュータプログラム
関連文献
応用可能な産業分野キーワード

検査機関・サービス医療機器データサイエンス医療機関