研究者紹介

森田 直樹/MORITA Naoki

バイオものづくり研究センター

Biomanufacturing Process Research Center

研究センター付

研究テーマ
  • 核内受容体を利用した細胞による食品の機能性評価
  • 機能性脂質生産法の開発
  • 生物発光系を活用したレポーターアッセイ及び分子イメージング技術の開発
研究内容
研究紹介図

食品素材の新たな機能性解明と利用を目指し、核内受容体活性化評価による食品素材の機能性解析や、微生物による機能性脂質生産法の開発を行っています。また、生物発光系を活用したレポーターアッセイ及び分子イメージング技術の開発も行っています。

キーワード

機能性物質の探索・抽出機能性物質の評価脂質

核内受容体を利用した細胞による食品の機能性評価

技術内容
核内受容体を利用した細胞による食品の機能性評価の図

 核内受容体は、リガンド(受容体タンパク質と特異的に結合する物質)依存的に遺伝子発現を調節する転写因子タンパク質です。核内受容体は、糖尿病や高脂血症といった代謝異常症、薬物代謝、あるいは、癌細胞の増殖などに関与していることから、創薬ターゲットとして以前から注目されています。一方、古くから、あるいは、経験的に体に良いとされている食品成分にも核内受容体のリガンドとして作用する物質が多く含まれていると考えられます。そこで私たちは、機能性が期待できる農林水産品をはじめとする食品素材について、核内受容体活性化能を評価し、付加価値を付けた機能性食品素材としての可能性を探索しています。  私たちは、30種類の核内受容体の活性化を一度に評価できる核内受容体レポーターアッセイ系を有しています。この評価では、どの核内受容体をどれくらい活性化するかを調べることで食品が潜在的に有する機能性を評価することができます。

応用可能な産業分野キーワード

食品・飲料農業・種苗・育苗水産業化粧品・美容医薬品(内服・点滴・注射)

微生物による機能性脂質生産法の開発

技術内容
微生物による機能性脂質生産法の開発の図

 ドコサヘキサエン酸(DHA、22:6)とエイコサペンタエン酸(EPA、20:5)のような高度不飽和脂肪酸(PUFA)は必須栄養素の1つです。これらPUFAは、冠状動脈性心臓病の危険を減少させて、炎症性の病気を軽減することが知られています。ある種の微細藻類や海洋性微生物には、これらのPUFAが非常に多く含まれており、魚油に替わるPUFAの供給源として研究が進められています。私たちは、PUFAを生産する微生物のPUFA生産性を向上させることに取り組み、効率良くPUFAを取得するための技術開発を行っています。また、微生物や藻類からPUFA合成関連遺伝子を取得し、これらを利用したPUFA含有脂質生産法の開発を目指しています。

応用可能な産業分野キーワード

発酵・醸造微生物・酵素・菌糸体医薬品(内服・点滴・注射)食品・飲料