研究者紹介

峯 昇平/MINE Shohei

モレキュラーバイオシステム研究部門

Molecular Biosystems Research Institute

バイオ分子探索研究グループ 主任研究員

研究テーマ
  • タンパク質の熱安定化
  • アミノ酸改変による酵素の機能向上
  • 不活性タンパク質の賦活化
研究内容
研究紹介図

タンパク質は、熱に弱く、産業界では実用化し難いという問題がある。研究者は、超好熱性微生物(生育温度は 100℃以上)の超耐熱性酵素の解析に長年携わった結果、タンパク質の耐熱性を特徴付ける領域の特異性を発見した。本技術を利用し、産業用タンパク質の実用化を進めている。

キーワード

酵素改変高機能タンパク質タンパク質設計タンパク質工学※

熱に強いプラスチック分解酵素を創る

技術内容

PET(ポリエチレンテレフタレート)を主とするプラスチック廃棄物は、環境汚染物質の一因として問題視されています。PET分解酵素「PETase」は、粉末PETを原料に近い物質までに分解できますが、成形PETの分解に必要な温度である60℃以上では酵素活性を失うことから、熱に強いPETaseを創る必要があります。そこで、熱安定性を高める合理的なタンパク質工学戦略を開発し、この手法に従いPETaseのアミノ酸配列を改変することで、 60℃でも熱変性しない耐熱性PETaseを得ることに成功しました。そして開発したPETaseは、 60℃でPETボトル表面の非結晶領域を分解することを確認しました。本技術の適用により、PETフィルムの親水化やポリエステル繊維の加工による吸水性向上など、材料の高機能化に展開することが期待されます。また、本手法は同じタンパク質である酵素や抗体に対し適用可能であるため、耐熱化が必要な産業用タンパク質開発への展開が期待されます。

関連知財
  • 特願2025-163285(2025/10/28):熱安定性が改善したポリエチレンテレフタレート(PET)分解酵素
応用可能な産業分野キーワード

微生物・酵素・菌糸体バイオマス