研究者紹介

松尾 幸毅/MATSUO Kouki

バイオものづくり研究センター

Biomanufacturing Process Research Center

植物分子生産研究チーム 主任研究員

研究テーマ
  • 遺伝子組換え植物による物質生産
  • 遺伝子組換え植物による物質生産高効率化技術の開発
  • 植物におけるタンパク質翻訳後修飾制御技術の開発
研究内容
研究紹介図

植物において医療用タンパク質(抗体やサイトカイン類等)等をはじめとした様々な有用物質を生産するための技術開発を行っています。特に、植物による物質生産に必要な基盤技術(タンパク質を修飾する糖鎖構造の制御、組換え遺伝子発現の高効率化)に関する研究を進めています。

キーワード

遺伝子組換え抗体医薬高分子医薬遺伝子発現制御

植物による組換えタンパク質生産技術の開発

技術内容

組換えタンパク質とは、目的とする遺伝子を生物に導入し、その細胞内で合成されるタンパク質のことであり、ワクチン抗原や酵素など、医薬品や研究用試薬として幅広く利用されています。従来は、動物細胞や微生物に遺伝子を組み込み、生産する方法が一般的でしたが、この方法には高額な設備投資や高価な培養基の使用が必要であり、さらに毒素や病原体等の混入リスクといった安全性の問題も存在します。こうした背景から、近年では植物に遺伝子を導入し、植物体内で組換えタンパク質を生産する技術が注目されています。植物を利用する方法は、病原体混入の危険性が低く、安全性に優れるだけでなく、コスト面でも有利であると期待されており、今後の医薬品生産における重要な選択肢となる可能性があります。しかし、植物でのタンパク質生産には、収量が低いことや精製が難しいといった課題があります。これらを克服するために、「効率的に組換えタンパク質が生産可能な植物体の開発」、「植物生産組換えタンパク質の効率的な抽出・精製法の開発」、「微生物では生産困難な組換えタンパク質の生産技術の開発」等を進めています。

関連知財
  • 特願2023-200214(2023/11/27):植物由来抽出液から植物由来可溶性タンパク質を除去する方法
関連文献
応用可能な産業分野キーワード

農業・種苗・育苗飼料・動物薬医薬品(内服・点滴・注射)バイオマス