リー クリスティン/LEE Christine
モレキュラーバイオシステム研究部門
Molecular Biosystems Research Institute
バイオシステム応用研究グループ 研究員
研究テーマ
- 腸内細菌由来治療法による腸管炎症制御機構の解明
- 腸内細菌による宿主免疫およびバリア機能制御機構の解明
- 腸内細菌によるグリア制御機構の解明と神経疾患治療応用
研究内容
腸内細菌叢は腸管免疫に加え、中枢神経系グリア細胞の炎症制御にも関与し、消化管疾患および神経疾患の病態形成に影響を及ぼします。本研究では、有望な腸内細菌を治療候補として選定し、その抗炎症作用と分子機構を解析することで、腸脳軸を介した炎症制御機構の解明と新規治療戦略の確立を目指します。
キーワード
腸内細菌の菌株レベル機能データベース構築のためのハイスループットin vitroスクリーニング
技術内容
本技術は、嫌気培養技術とハイスループットin vitro評価系を統合し、腸内細菌を種および菌株レベルで網羅的に機能解析するためのプラットフォームです。厳密に制御された嫌気環境下で多様な腸内細菌を培養し、免疫細胞を用いた細胞培養アッセイによって、炎症性サイトカイン産生の抑制能を指標とした抗炎症活性を定量的に評価します。本プラットフォームは、数百株規模の腸内細菌を並列にスクリーニングできる高い処理能力を有しており、菌株ごとの生理活性データのデータベースの構築が可能です。得られた情報を基に、有望な抗炎症菌株の選抜や、それらが産生する機能性分子を同定することができます。本技術は、プロバイオティクスやライブバイオセラピューティクス、マイクロバイオーム創薬シーズの探索をはじめ、機能性食品素材の科学的評価、疾患関連菌叢の機能的特徴付けなど、基礎研究から応用研究まで幅広い分野への展開が期待されます。さらに、企業との共同研究を通じて、腸内細菌の機能に基づく新規治療法や予防法の開発を加速し、医療およびヘルスケア分野におけるイノベーション創出に貢献することが期待されます。
応用可能な産業分野キーワード