今野 雅允/KONNO Masamitsu
細胞分子工学研究部門
Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute
生物データサイエンス研究グループ 上級主任研究員
研究テーマ
- オミクス修飾を利用した疾患新規診断、治療法の開発
- RNA修飾計測技術の開発
- 生体制御修飾因子の機能解明と実用化
研究内容
RNA修飾は様々な疾患で変化していることが知られています。RNAを中心としたオミクスの修飾情報を計測する新規技術の開発を進めています。またこの技術を用いて計測したオミクスの修飾情報解析を進め、がんをはじめとした様々な疾患の早期診断技術開発、新規治療法開発に取り組んでいます。
キーワード
核酸の質量分析
技術内容
RNA修飾は約200種類存在することが知られており、RNAの安定化、分解促進、スプライシング制御、翻訳促進等、RNAの機能制御を行うことでセントラルドグマの一端を担う重要な現象です。多くの生命現象やに関わることが報告されています。さらにRNA修飾は疾患の発症、進展機構にも関わり、がんにおいてはRNA修飾の一種であるN6メチルアデノシン(m6A)が、がんの悪性化(浸潤転移能や治療抵抗性)に関わることが報告されています。また我々はRNA修飾を計測することによりこれまで発見が困難であった早期膵臓がんを高感度に検出することができることを報告しています。従ってRNAを中心としたオミクスの修飾情報を計測することは疾患をはじめとした生体の変化をいち早く察知するのに重要です。我々は核酸標準品を用いた質量分析により、高精度かつ網羅的に修飾RNAを定量する方法の開発に成功しました。本計測によるデータの取得は疾患マーカー、未病マーカーをはじめとした様々な生物の状態変化を理解につながる有用な技術です。
関連文献
- M. Konno et al., Nature Communications, 2019, [doi/10.1038/s41467-019-11826-1.]
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