研究者紹介

小島 直/KOJIMA Naoshi

健康医工学研究部門

Health and Medical Research Institute

ナノバイオデバイス研究グループ 主任研究員

研究テーマ
  • 生鮮水産物の鮮度測定技術の開発
  • 凝集誘起発光(AIE)現象を利用した新規検出技術の開発
  • 核酸と有機化学の融合による技術開発
研究内容
研究紹介図

生鮮水産物の鮮度を「見える化」する迅速・簡便な鮮度(K値)測定技術を開発しており、現在、流通現場での実証試験を進めている。また様々な生体分子を標的とし、凝集誘起発光(AIE)や生物発光と有機化学的手法を融合した高感度検出技術の開発も進めている。

キーワード

分子機能計測・解析※バイオセンサー生物発光遺伝子発現解析バイオイメージング※

生鮮水産物の鮮度指標「K値」の迅速測定技術の開発

技術内容
生鮮水産物の鮮度指標「K値」の迅速測定技術の開発の図

魚の鮮度は一般的に目利きによる官能評価で判別されていますが、鮮度指標「K値」により科学的に数値化して表すことが可能です。K値は筋肉細胞中のエネルギー成分ATPとその関連化合物の分解の程度を示した値であり、致死後の経過時間と温度に比例して増加するため、水産物の鮮度の低下に伴いK値の値は大きくなる。2022年に日本農林規格(JAS)としてK値の試験法が規格化されたが、その測定には高額な精密装置(高速液体グロマトグラフ)と専門的な技術が必要であり、K値普及の妨げとなっていた。そこでK値の普及と産業利用を目的に簡便な測定技術の開発を進め、スピンカラムを用いた迅速測定法を開発した。本手法では、ATP関連物質をスピンカラムにより分離するため、複数のサンプルを30分程度で同時に測定することが可能である。また必要な魚肉量も約5mgと少量であるため、魚を解体することなく穿刺針によるサンプリングが可能となっている。現在、開発した技術の社会実装に向けた取り組みを進めている。

関連知財
  • 特願2024-135816(2024/08/15):K値の測定方法
  • PCT/JP2025/028592(2025/08/13):K値の測定方法
応用可能な産業分野キーワード

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