研究者紹介

金 賢徹/KIM, Hyonchol

細胞分子工学研究部門

Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute

連携推進室長

研究テーマ
  • 原子間力顕微鏡を用いた1細胞間相互作用解析
  • 新規微粒子の開発と1細胞分子計測への応用
  • オンチップ計測によるリキッドバイオプシー
研究内容
研究紹介図

個々の細胞の「個性」を計測・制御・操作する技術を開発します。具体的には、原子間力顕微鏡で細胞に直接触れて計測・操作する技術、お椀形粒子「マイクロカップ」を用いた細胞回収・計測技術、オンチップ計測技術の開発を推進し、がん組織の解析や血液などのサンプルを検査する新規技術開発へ応用することを目指します。

キーワード

機能性物質の評価疾患メカニズム解明バイオセンサーがん診断細胞品質管理

様々な細胞の接着力の定量的評価

技術内容
様々な細胞の接着力の定量的評価の図

個々の細胞は近隣の細胞と互いに接着して組織や臓器を形成し機能を発揮しており、細胞が本来接着すべきでない細胞と接着したり、逆に接着すべき細胞と接着できなくなることは、重篤な疾患の発症にも繋がります。 原子間力顕微鏡(atomic force microscope, AFM)は板バネ(カンチレバー)の先端に付いた細い針(探針)で試料の表面をなぞることで、試料表面の凹凸画像を得る顕微鏡ですが、画像を得るだけでなく、探針で試料表面をつついたり引っ張ったりすることもできる装置です。AFMカンチレバーの先端に細胞接着分子や細胞自体を取り付け、別の細胞や各機材の表面に接触させて引き剥がすことにより、様々な細胞の接着力を細胞が生きたまま、定量的に計測できます。これを応用し、転移能の異なるがん細胞間の接着力比較、がん細胞の血管内皮細胞への接着力比較、材料表面への細胞接着力評価、1細胞上の受容体マッピング、薬剤投与時の細胞接着力変化の評価、細胞表面上での1分子間結合力計測などに成功しました。この技術は、細胞接着が関与する医療材料の開発や各種薬剤の細胞接着能への影響評価などに応用可能です。

関連文献
応用可能な産業分野キーワード

医薬品(外用・貼付)医療機器健康機器歯科・整形材料医薬品(内服・点滴・注射)