亀山 昭彦/KAMEYAMA Akihiko
細胞分子工学研究部門
Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute
キャリアリサーチャー
研究テーマ
- バイオ医薬品の品質評価研究
- ムチンに着目したバイオマーカー探索およびその応用
- 低分子ヒアルロン酸の製法研究およびその品質評価研究
研究内容
有機化学、質量分析、電気泳動を軸として、グライコミクス関連の新たな方法論開発に取り組んでいます。応用については腫瘍との関連が深いムチンに着目し研究を進めています。また40年以上進歩がなかったO型糖鎖の遊離法を革新し、この方法を用いたバイオ医薬品の糖鎖不均一性評価についても研究しています。
キーワード
ムチンに着目したバイオマーカー探索およびその応用
技術内容
ムチンは粘性の糖タンパク質であり感染防御や免疫応答、さらには炎症や発がんに深く関係する。ムチンの分子量は数MDaにも及び、糖鎖はその分子量の5~8割を占める。ムチンの糖鎖は細胞分化や接着と密接な関連を有し腫瘍マーカーとしての高い可能性を有するが、ムチンは巨大な分子であるためゲル電気泳動での分離は困難であり、また多量の糖鎖がプロテアーゼによる分解を阻害するためプロテオミクスの手法で分析することはできない。そのためムチンは近年のオミクス技術による進歩からも取り残された未開拓領域となっている。私たちはムチンの簡便な分離分析法を求めて「分子マトリックス電気泳動法」と名づけた新規簡便分析技術の開発に至った。さらにムチンの糖鎖を蛍光標識可能な形でムチンから簡便かつ迅速に遊離する脱離オキシム化法を開発し、MSのみならずHPLCやキャピラリー電気泳動で分析することを可能にしている。この技術を応用し膵嚢胞性腫瘍の術前良悪性診断や口腔がんの一種である粘表皮癌のマーカー探索、さらには炎症性腸疾患とムチン糖鎖の関連を他大学との共同研究で進めている。
関連知財
- 2008-283318(2008/11/04):疎水性ポリマー膜を有する電気泳動用媒体及びそれを用いた泳動分離方法
- 2020-559256(2019/12/10):糖タンパク質から糖鎖を調製する方法、キット、及び、装置
- 2018-542590(2017/09/26):糖タンパク質の糖鎖遊離法
関連文献
- A.Kameyama et al., Biochemical and Biophysical Research Communications, 2019, [doi/10.10.1016/j.bbrc.2019.03.144]
- A.Kameyama et al., Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Proteins and Proteomics, 2019, [doi/10.10.1016/j.bbapap.2018.05.006]
- M.Taniguchi et al., Mucosal Immunology, 2023, [doi/10.10.1016/j.mucimm.2023.06.004]
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