鍵和田 晴美/Kagiwada Harumi
細胞分子工学研究部門
Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute
生物データサイエンス研究グループ 主任研究員
- リン酸化活性プロファイリング測定系の構築
- リン酸化活性を用いた細胞応答の解析
- シグナル伝達活性のパスウェイ解析
細胞は、正常細胞とがん細胞などそれぞれの性質により、外部からの刺激に対する細胞内応答(シグナル)が異なります。このシグナルの多くはリン酸化経路によって伝えられます。どのリン酸化経路が活性化しているか、を特定することで、細胞変化の分子機序、ひいては疾患要因や薬効機序の解明に貢献することを目指します。また、リン酸化活性変化を基にした細胞応答プロファイルをまとめたデータベースを公開しています。
シグナル伝達活性のパスウェイ解析技術
細胞は、正常細胞とがん細胞などそれぞれの性質により、外部からの刺激に対する細胞内応答(シグナル)が異なります。このシグナルの多くはリン酸化経路によって伝えられます。本技術ではまず、シグナル伝達に関わる様々な分子を網羅する1205種類のタンパク質を合成して未変性のまま搭載したリン酸化アレイを作成し、これらを基質として細胞懸濁液をアレイ上で反応させ、生体試料内のリン酸化活性を測定します。さらに得られた測定結果に対し、376のサブパスウェイを設定して数理解析を行うことで、どのリン酸化経路が活性化しているか、を特定します。この独自の測定解析技術によって、例えばEGFRパスウェイ上でシグナル伝達活性が上流(膜)から中間のサブパスウェイを経由して下流(核)へ経時的に遷移する様子をパスウェイマップ上に示すことが可能です。解析に必要なアレイ作成・測定・パスウェイ解析まで一貫して開発を行ってきており、各工程は自動化されていて、ノウハウやワークフローの準備が整っています。細胞変化の分子機序、ひいては疾患要因や薬効機序の解明に貢献することを目指します。
- 2018-206486(2018/11/01):マイクロアレイとその製造方法
- H. Kagiwada et al., PROTEOMICS, 2021, [doi/10.1002/pmic.202000251]
- H.Kagiwada et al., DATABASE-THE JOURNAL OF BIOLOGICAL DATABASES AND CURATION, 2022, [doi/10.1093/database/baac072]