平野 悠/HIRANO Yu
バイオものづくり研究センター
Biomanufacturing Process Research Center
バイオ情報工学研究チーム 研究チーム長
- microRNAの機能制御技術の開発と応用
- 遺伝子発現を制御する機能性核酸の開発
- 機能性マイクロ電極を利用した細胞評価技術の開発
細胞内でマイクロRNA(miRNA)やmRNAに安定に作用してその働きを制御する機能性核酸の研究開発を進めています。また、微生物の培養状態や一細胞の評価などに利用可能な細胞サイズの機能性電極の開発、およびバイオものづくりに資する情報関連技術の開発を進めています。
バイオものづくりのための情報技術
「バイオものづくり」では細胞における遺伝子(ゲノム)やタンパク質(プロテオーム)などの様々なデータ(オミックスデータ)を解析して活用することで、よりデザインされたバイオものづくりが可能になります。そこで、オミックスデータに基づいた、細胞の形質や動態のモデル化・シミュレーション、各種遺伝子の制御因子の探索などを進めています。また、代謝経路や配列の設計を行うためのアルゴリズムやツールの開発、データ解析を行っています。加えて、おミックデータ等の大規模なデータをセンター内で解析するためのデータ解析基盤を構築しています。
miRNA活性を効果的に調節する技術
マイクロRNA(miRNA)は、mRNAの翻訳を制御することで、様々な生命現象を調節している。従来のmiRNA活性を制御する機能性核酸は、安定性などに問題があったことから、我々は標的miRNAに高い親和性を有し、細胞内においても安定に作用するmiRNA制御核酸を研究してきた。その結果、核酸の2本鎖間をクロスリンクして安定化し、miRNAの相補鎖に接続した新しい構造のmiRNA制御核酸を開発し、従来技術よりも低濃度で、長時間にわたりmiRNA活性を抑制することができました。従来よりも低濃度で長時間の抑制が可能であることが特徴であり、高い細胞内安定性と標的核酸との親和性を持ってます。
- PCT/JP2015/084402(2015/12/08):「核酸複合体、核酸ハイブリダイゼーションの形成方法、医薬組成物、核酸検出用プローブ及び相補鎖核酸複合体」
- Y. Hirano et al., RSC Advances, 2022, [doi/10.1039/D2RA04375K.]
- S Okumura et al., Scientific Reports, 2021, [doi/10.1038/s41598-021-90972-3]
- Y. Mie et al., Molecular Therapy Nucleic Acids, 2018, [doi/10.1016/j.omtn.2017.11.003]