研究者紹介

二橋 亮/FUTAHASHI Ryo

モレキュラーバイオシステム研究部門

Molecular Biosystems Research Institute

バイオシステム多様性研究グループ 研究グループ長

研究テーマ
  • 昆虫の形態、色彩、性分化の分子基盤の解明
  • 昆虫のワックスによる微細構造の特性解明
  • 昆虫と共生微生物の相互作用の分子基盤の解明
研究内容
研究紹介図

昆虫は、地球上のさまざまな環境に適応しており、極めて多様な形態や構造が見られ、未解明の生命現象・未活用の遺伝子資源の宝庫と考えられます。私は、昆虫の形態、色彩、構造に着目して、分子生物学から進化生態学まで多面的に研究を進めることを目指しています。

キーワード

昆虫機能利用生物間相互作用構造色生物模倣材料生物機能利用

トンボ由来の紫外線反射・超撥水ワックスの利活用

技術内容
トンボ由来の紫外線反射・超撥水ワックスの利活用の図

太陽光中の紫外線は、過度に浴びると皮膚に悪影響をもたらすため、抗紫外線作用を有する薬剤が求められている。紫外線反射剤として広く流通している酸化チタンはEUで2020年に発がん分類区分2に分類されたため、段階的に使用の規制が強まっている。また、紫外線吸収剤のオキシベンゾンやベンゾフェノン等は、アレルギーの原因となることや、サンゴ礁などへの環境汚染が懸念されている。私たちは、日差しに強い「シオカラトンボ」が分泌するユニークな紫外線反射ワックスを分析した結果、極長鎖メチルケトンと極長鎖アルデヒドという他の生物からはほとんど検出されない成分であることを発見した。また、人工合成物でも強い紫外線反射と超撥水性が再現された。さらに、比較的安全で安価な合成法を確立し、撥水性や紫外線反射の性能が保持される条件を見出した。シオカラトンボは、かつて漢方薬として利用されていたことから、人体や環境に優しい化粧品や塗装技術などへの利用を想定している。

関連知財
  • 特許第6851594号、PCT/JP2018/019559(2017/05/22):紫外線反射剤組成物及び撥水剤組成物
  • 特願2025-092202(2025/06/02):多層微細構造体、それを含む紫外線反射剤及び撥水剤、並びにそれらの製造方法
  • 特願2025-092203(2025/06/02):極長鎖アルキルカルボニル化合物及びその微細構造を含む固体の新規合成方法、並びに紫外線反射剤並びに撥水剤の製造方法
関連文献
応用可能な産業分野キーワード

化粧品・美容印刷・塗料業