浅原 亮太/Ryota Asahara
健康医工学研究部門
Health and Medical Research Institute
運動生理学・バイオメカニクス研究グループ 主任研究員
研究テーマ
- 脳による運動時の循環調節機構の解明
- 運動が脳・認知機能に与える効果と加齢の及ぼす影響
- 脳が萎縮しても認知機能が維持されるメカニズムの解明
研究内容
fNIRSやfMRIを用いた脳活動の計測、脳容積や神経線維の繋がりなど脳構造の計測、心拍や血圧など循環器系の統合的な評価により、運動が脳・認知機能に与える効果や運動効果の加齢による影響、循環器指標を用いた脳・認知機能障害の早期発見について研究しています。
キーワード
有酸素運動が脳活動に与える効果
技術内容
認知症の有病率は世界的に増加しており、科学的根拠に基づく効果的な予防戦略の確立が求められています。これまで歩行や自転車による有酸素運動は、脳・認知機能の維持・向上に有効であると考えられてきましたが、その効果には大きな個人差があり、作用機序の解明が喫緊の課題でした。本研究では、若年者および高齢者を対象に、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、一過性の中強度歩行運動が認知課題遂行時の脳活動および課題成績に及ぼす影響を検証しました。その結果、運動後には運動前と比較して、認知課題の遂行に関連した脳活動が増大し、運動が脳機能を一時的に賦活することが示唆されました。本技術は、行動指標に加えて脳活動指標を統合的に評価する点に独自性があり、fMRIに限らず近赤外分光法(fNIRS)など簡便な脳計測手法への応用も可能です。個別化運動プログラムの開発やヘルスケア機器、介護予防分野への展開が期待されます。
応用可能な産業分野キーワード