有機物質変換グループ
- バイオマスや廃棄プラスチック等を化学原料に変換する反応システム開発
- 水や二酸化炭素等の反応媒体と固体触媒を組み合わせた新規触媒反応系の開拓
- 無機多孔質材料に固定化した酵素を利用する反応技術開発
高温水を用いたプラスチックのケミカルリサイクル
飲料ボトル、包装フィルム、シート、繊維などに広く使用されているポリエステルやポリアミドなどの縮合系高分子を、有害な有機溶剤や触媒を使用せずに高温の水のみを用いて加水分解させて、 原料モノマーに戻すことが可能なケミカルリサイクルプロセスに関する技術開発を行っています。
バイオマスからの化学品合成
再生可能資源であるバイオマスを化学原料に変換する反応システム開発を進めています。種々のバイオマスを、高温高圧水や超臨界二酸化炭素等の低環境負荷の反応媒体や、固体触媒を利用することにより有用化学品に変換する反応技術の開発を行っています。
ナノ空間材料を利用した高感度PCR法の開発
新興・再興ウイルス感染症などの早期診断に向けた高感度で高精度なPCR法を開発しました。 メソポーラスシリカの規則性細孔にDNA増幅酵素を固定化し、酵素周辺の反応環境を最適化することによって非特異的DNA増幅(副反応)を抑制し、現行法に対して約100倍の高感度化を達成しました。