化学プロセスの革新に向けて、フローデバイスやフローリアクターなどエンジニアリング技術の開発やこれらを用いた合成、分離精製、材料プロセッシングなどの連続フロープロセス技術の開発に取り組んでいます。
主な研究内容
1.機能性化学品の連続反応・抽出分離技術の開発
医薬品やエレクトロニクス材料などの基本骨格となる化合物の高収率連続触媒反応、高圧CO2や温度変化により相分離する溶媒を用いた短時間での連続抽出、また、これらの合成と抽出の連続化に成功しました。マイクロミキサー、流体制御デバイス、連続液−液分離器などのフローデバイスの開発も行っています。
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(左から)高圧CO2を用いた連続抽出の様子、温度変化による相分離を利用した抽出、流体制御デバイスにより
発生させたスラグ流
2.金属窒化物の新規合成手法および機能素材の開発
原料選定や前駆体調製のノウハウを利用し、安全かつ簡便な金属窒化物の新規合成方法の開発に成功しました。この手法により将来のエレクトロニクス産業に利用できる導電性及び磁性等の機能素材の創製を進めています。
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(左)フロー合成により得られた窒化銅系ナノ粒子、(右)窒化銅ナノ粒子インクを用いた印刷パターンと 光焼成後の金属銅パターン |
研究グループ長 石坂 孝之