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有機物質変換グループ

 循環型社会の実現に資する、バイオマスや廃棄プラスチック等の未利用炭素資源を化学原料に変換する反応システム開発を進めています。 人体と環境への負荷を極力抑え、かつ従来よりも高効率な有機物質の変換プロセスの実現をめざして、水や二酸化炭素等の反応媒体と固体触媒を組み合わせた新規触媒反応系の研究開発、 高い位置選択性/基質選択性/立体選択性を有する酵素に、無機多孔質材料を利用して安定性や耐久性を付与し、機能性化学品の効率的な製造を行っています。

主な研究内容

1. 未利用炭素(バイオマス)資源の変換技術

バイオマスの構成成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンを逐次的に有用化学物質に変換する技術を開発しました。セルロース、ヘミセルロースから得られる糖アルコールは、機能性高分子原料へと変換可能です。



2. メソ多孔体固定化酵素を利用したマイクロリアクター

生体触媒である酵素は、温和な反応条件で極めて高い反応選択性を示すことから、有用化学品の製造への適用が期待されています。メソ多孔体に酵素を固定化することにより、酵素と生成物の分離が容易になり、酵素の持続的利用可能な流通式反応システムが実現しました。




研究グループ長 日吉 範人

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