化学反応場設計グループ
- 素材・化学産業におけるカーボンニュートラルの達成に貢献すべく、省エネルギーな化学プロセスを実現する反応場設計技術や、化石資源を使用しない機能性素材の合成技術の研究開発を推進
イオン液体やアミン溶液を用いたCO2分離回収技術
不揮発かつ難燃の溶媒であるイオン液体を用いたCO2分離材料を開発。 従来高分子膜と比較して500倍のCO2/N2選択性を有する分離膜の開発に成功。 大気と同等の0.04%のCO2を70%以上に濃縮できることを実証。
植物資源及び鉱物資源を用いた機能性素材の開発
着色により用途が制限されていたリグニンを、白色化する有機修飾技術を開発。白色リグニンは耐熱フィラー等だけでなく、パッケージング素材等の高意匠用途への利用も期待。
イオン液体触媒を用いた脱水縮合反応技術の開発
反応原料と生成物を濃縮し、副生する水を分離するイオン液体触媒を開発。蒸留を用いることなく、平衡制約を受けずに脱水縮合反応を進行させ、従来系を超える転化率を実現。
高圧CO2を用いた高速連続抽出技術の開発
抽出溶媒に高圧CO2を用いて液体中の目的物質を高速連続で抽出分離することに成功。マイクロ混合器の改良等により、抽出から相分離まで3分以内で完了(バッチでは数時間)
物性情報を予測・計測する技術や装置の開発
多様な有機化合物を対象に高圧CO2と水との間の分配係数を予測する技術や、多様なアミン水溶液のCO2吸収量を予測する技術を開発。未知物質の分配係数や吸収量を予測することに成功。