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研究領域

過去のTOPICS

2020年
発表・掲載 2020年1月

分子集積デバイスグループの樂優鳳研究員と則包恭央研究グループ長は、有機化合物の一種であるコハク酸誘導体が自己組織化で形成する二分子膜をテンプレートとして用いた、単結晶金ナノ材料の簡便な合成法を開発しました。
今回開発した方法により、厚み約数十ナノメートル(nm)、横幅約6マイクロメートル(μm)のシート状の金ナノ材料(金ナノシート)の集合体が合成されました。この金ナノシートの集合体は柔らかく、成型が容易であり、得られたそのままの状態でも導電性を示しますが、圧縮によって導電性が大幅に向上します。
今回の成果で、金ナノ材料のサイズ、形状の均一性、結晶成長方向を制御でき、かつ高速な製造法への道が開けました。詳細についてはこちらを参照ください。


コハク酸誘導体が形成する二分子膜を用いて、一段階反応で金ナノ材料を合成




2019年
発表・掲載 2019年10月

フォトニクスシステムグループの池田和浩グループ長がこれまでのシリコンフォトニクスに関する研究業績を認められ、筑波会議2019においてWorld Cultural Council(WCC)特別表彰を授与されました。
World Cultural Council(WCC)は世界各国124名の研究者(ノーベル賞受賞者含む)、大学学長等によって1981年にメキシコで設立された国際機関で、1984年以降、科学・教育・芸術の分野において優れた業績を持つ人物を選出し、毎秋、世界各国の大学等との共催により授賞式を開催しています。今年は、2019年10月2日(水)~4日(金)に開催された「筑波会議2019」で、WCC共催のスペシャルセッションとして、授賞式が実施されました。 詳細はWCC授賞式特設ページをご覧ください。

発表・掲載 2019年1月11日

分子集積デバイス研究グループ 周 英 主任研究員、同部門 阿澄 玲子 副研究部門長らは、分散液を塗るだけで高導電率・高耐久性のカーボンナノチューブ(CNT)透明導電膜を作製する方法を開発しました。

これまでの成膜プロセスの限界を超えた幅広い用途に応用するには、高品質な膜の簡単で効率的な製造法の開発が課題でした。今回、わずかな量でCNTの分散剤とドーパントの両方の機能を示す高分子酸を用い、CNTの分散液を基材に塗布するだけで高導電性のCNT膜を作製する技術を開発しました。この技術により、高品質なCNT透明導電膜の製造プロセスが大幅に短縮されます。また、曲面や管の内面といった多様な基材上への成膜にも対応できます。溶剤は水やエタノールなど環境に優しいものから選択でき、数nmの極薄膜から数十μmの厚膜まで大面積膜を均一に成膜できるため、幅広い分野での応用が期待されています。 (詳細)

また、この成果は2019年1月9日(イギリス標準時間)、英国王立化学会の学術論文誌Nanoscaleに掲載されました。