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人間拡張研究センターについて

この8つの研究チームは互いに連携・補完しながら人間拡張技術の社会実装研究を完遂して参ります––すなわち、人に寄り添うセンシング、人のデジタルモデルによる評価、そのモデルを用いた人に対する介入技術、それらをサービスビジネスとして設計する手法、さらに、ビジネスエコシステムを設計し実証する方法論です。
人に寄り添ってセンシングするためのセンサシステム技術の開発から、さらに、それにロボット支援技術を付加して人の生活機能を向上させるための研究、そして、身体運動を活性化したり、感覚や認知機能、コミュニケーション機能を活性化する研究を担う研究チームがあります。また、これらの技術を就労場面に展開し、スキルやモティベーションの向上に役立てるための研究も行います。これらの研究成果は、最終的に介護、生活、就労支援などのサービスとして産業化していくことになります。

この人間拡張技術を基盤とした新しいサービスにおいて、いかにユーザである人を巻き込んで価値を一緒に作っていくか(これを価値共創と言います)の研究をサービス工学の研究チームが担います。このような新しいサービスは、デバイス、製品、ITの単一の企業で開発・運営できるものではなくなります。複数の企業が連携するだけでなく、ユーザや地域社会を巻き込んで価値を共創していくための場(エコシステム)のデザインも重要な課題になります。特に、人間拡張という新しい技術を用いるにおいては、倫理などのさまざまな側面での検討も不可欠です。共創場デザイン研究は、これらの包括的デザイン方法論の研究を担います。

人間を拡張すると言うことを図のように整理してみました。
人間の機能を4つ(身体、感覚、認知、コミュニケーション)に、その拡張の方向性を2段階(機能向上や加速、あるいは遠隔や規模拡大)に分けます。センターの8つの研究チームの守備範囲は、概ね、図のようになります。すなわち、人間拡張研究センターは人間拡張研究のすべてを担うのではなく、特に、身体機能とコミュニケーション機能に軸足を据えて研究を進める戦略です。感覚増強については産総研の人間情報インタラクション研究部門、身体機能増強については、インダストリアルCPS研究センターと、認知・知識増強については人工知能研究センターやヒューマンモビリティ研究センターと連携して進めます。また、価値を共創していくための場のデザインについては、デジタルアーキテクチャー研究センターとも連携し、Society5.0のレファレンスアーキテクチャーに基づいた新しいデザイン方法論を開発しています。

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