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中鉢産総研の研究者はシーズをつくり、地域にはニーズがありますが、放っておくだけでは何も起きません。化学反応に例えれば反応を促進させる触媒のようなものとして、我々産総研も「イノベーションコーディネータ」という専門職をつくりました。企業や研究機関の出身者のほか全国の公設試験所の方にも併任いただいて、現在160 人体制で全国の企業に「こんな技術がありますよ」と訪問しています。
 ところが、ある企業に行った時のこと、とても怪しまれたことがあります。「あなた方はなぜ一所懸命やるのですか?動機がわからないから、そんなうまい話は信用できない」と。そんな疑問に対しては「産総研は研究だけやって評価されるところではないのです。皆様のお役に立ててなんぼのもの。これが我々の評価基準です」と説明しています。
 我々は皆さんから税金という形で、前金で研究投資していただいています。公的機関と連携するのは新しい姿だと思います。東北の企業に生産性を上げる新方式を導入すれば、ものの見事に効果を示すと思います。それがなぜ今まで放っておかれたかと言えば、ご縁がなかったから。その意味で、東北は伸びしろがまだまだ大きいと思っています。
 東北人として、人も羨むような成功例を故郷がつくって広めてほしいと、心から願っています。 (談)

中鉢理事長と東北活性化センター海輪会長の対談の様子の写真

開催報告

「オンリーワン企業 - 次世代産業技術マッチングフェスタ」を開催しました

 産総研東北センターと東北活性化研究センター(活性研)は、平成29 年1 月13 日に「オンリーワン企業- 次世代産業技術マッチングフェスタ」をTKP ガーデンシティ仙台で開催しました。278 名が参加し、うち企業関係者は129 名でした。本イベントは、産総研技術シーズを研究者自らがポスターで紹介し、技術の橋渡しを目指すテクノブリッジ活動の一環です。
 活性研では、ユニークな技術を持つ東北圏オンリーワン企業123 社を選出し、HP などで紹介しています。オンリーワン企業をはじめとした新潟県を含む東北の企業に、産総研の技術シーズを活用し、事業活性化につなげてもらう狙いで、今回の共同開催に至りました。
 フェスタ前半のシンポジウムにおいて、産総研理事 瀬戸政宏は、産総研が全国の公設試とも連携していることを紹介し、「産総研はNO と言わないネットワークを構築しています。ありません、知りません、できません、と言いません。ぜひ、産総研のチーム“ 東北” へコンタクトしてください」と述べました。後半は、産総研、東北6 県公設試、活性研、東経連から計74 件のポスターセッションを行い、ポスター展示者と来場者との質疑応答が活発に行われました。本フェスタをきっかけとして、産総研の技術シーズが、東北で花を咲かせることが期待されます。
 NO と言わない産総研を、ぜひ、ご活用ください。

次世代産業技術マッチングフェスタ開催の様子の写真

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