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【対談】アカデミアに求められる産学官連携とは

国立大学法人東北大学 理事(産学連携担当)進藤秀夫
×国立研究開発法人産業技術総合研究所東北センター 所長 松田宏雄

東北大学進藤理事と産総研東北センター松田所長の写真

近年、 政府は地方創生の取組みのひとつとして技術の橋渡しに力を入れており、 産総研も全国の拠点で研究開発とその成果の橋渡しに取り組んでいます。
今回は、 東北地方の中核的な学術研究機関であり、 産総研とも古くからつながりのある東北大学の取組みをうかがいながら、 研究機関の地域への貢献のあり方を探ります。

松田今日はお忙しいところありがとうございます。昨今、地方創生というキーワードで、研究開発や技術の橋渡しへの期待が大きくなっています。今日は、東北大学で産学連携をご担当されている進藤理事から、お互いの取組みや今後研究機関が目指すべき産学官連携のあり方などについて、お話を伺えればと思います。

進藤大学も、イノベーションヘの貢献に対する要請や研究経営改革を迫る声が強くなっています。その中で、本学は里見総長のビジョンの二つの柱として「ワールドクラスヘの飛躍」「東北復興や日本の新生の先導」という目標を持っていまして、地方創生や技術の橋渡しにも積極的に貢献したいと考えています。

松田東北大学と産総研が連携協定を結ばせていただいてもう10年になりますね。私どもが産総研という形になってから15年が経ちますけれども、その間、東北センターに超臨界流体研究センターを作って新井邦夫先生にリーダーとして来ていただくなど、様々な連携を進めてきました。今までに産総研全体で数百件の共同研究をやらせていただき、特に研究者同士のつながりの面では密にやってきたのではないかと思います。

進藤産総研福島再生可能エネルギー研究所の創設を契機に、さらに連携を深掘りしています。現在も毎年30~40件の共同研究が走り、研究者も非常に近しく感じていると思います。

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