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秋季合同分科会を開催


技連は、組織見直しにより本年度から新たな組織体制で東北地域部会の分科会活動を行うことになりました。4月の春季合同分科会に続き、10月4日(木)〜5日(金)に東北地域部会秋季合同分科会(食品・バイオ分科会、情報通信・エレクトロニクス分科会、機械・金属分科会、資源・環境・エネルギー分科会、物質・材料・デザイン分科会)を産総研東北センターで開催致しました。今回の合同分科会には、北海道地域部会からも参加し、地域部会間の交流を深めました。

日目は、@各分科会会議(提案・要望事項の協議、今後の分科会の展開、情報交換など)の後に、A研究発表及び事例発表会を行い、最後のまとめとして、B合同分科会本会議を行いました。


来から秋季分科会では研究発表がメインとなりますが、食品・バイオ分科会では、企業参加による「食品・バイオ分野における計測技術の新展開」のシンポジウム、資源・環境・エネルギー分科会では、環境に関する特別講演や各県における産業廃棄物処理状況の情報交換、機械・金属分科会でも、企業参加による航空宇宙産業研究会設立の趣旨や航空機業界動向の話し合いを行うなど、各分科会とも研究発表を交えながら、趣向を凝らした内容で分科会を催しておりました。

日目の午前中は、微小超硬エンドミルの国内トップメーカー(直径10μmのエンドミルを販売中)である日進工具鰍訪問し、高速フライス盤(回転数12万回転など)による微小エンドミルの加工実験室や超硬エンドミルの製造工程を見学しました。見学終了後には、仙台国際センターで開催された「産学官連携フェア2007みやぎ」及び「東北大学イノベーションフェア2007in仙台」に、会員数十名が参加し、意見交換・最新技術の情報収集を行いました。


各分科会での 研究発表の様子 (上写真3枚とも)


食品・バイオ分科会


技連東北地域部会に設置された食品・バイオ分科会は、東北地域において食品・バイオ分野の試験研究に携わる公設試験研究機関と産総研東北サテライトが協力して、企業支援及び技術開発に関する情報交換を実践し、地域における食品・バイオ産業の発展を目標として活動を開始しました。

して、第1回の秋季分科会を、10月4日(木)に産総研東北センターにおいて開催しました。幸運にも、設立当初から、産総研の産学官連携コーディネータでライフサイエンス部会の小高正人部会長からご支援を頂き、今回の秋季分科会で、産総研で先端的な研究シーズを保有し、地域企業への技術移転に意欲的な研究者を招聘してのシンポジウムを開催することが可能となりました。シンポジウムでは、産総研に加えて、農水系の研究機関で同じ研究分野に取り組む研究者と、地域で先端的な研究を実施している研究者から、それぞれご講演をお願いすることになりました。記念すべき第1回シンポジウムのテーマは「食品・バイオ分野における計測技術の新展開」と決まりました。

ンポジウムでは、最初に小高部会長から趣旨の説明があった後、産総研からは生物情報解析研究センター分子機構解析チームの根本直主任研究員による「NMR-メタボリック・プロファイリング法と食品計測」、(独)農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所からは食品工学研究領域ナノバイオ工学ユニットの杉山滋ユニット長による「走査型プローブ顕微鏡応用によるバイオと食品のナノスケール解析」、地域公設試からは秋田県農林水産技術センター総合食品研究所食品加工研究所の秋山美展所長による「食品内部の温度分布を可視化する」という3題の講演があり、活発な質疑応答が行われました。


た、シンポジウムに続いて、北海道の2研究機関と東北地域の5研究機関から、合計7題の研究開発および技術支援の事例発表が行われました。シンポジウムおよび事例発表は地域企業に公開し、実りある技術情報の交換が行われました。

品・バイオ分科会では、今後とも、ライフサイエンス部会との連携を保ち、産技連の活性化に貢献するとともに、地域の食品・バイオ産業の発展に寄与できればと願っております。一層のご指導をお願い申し上げます。


産技連東北地域部会食品・バイオ分科会長
青森県工業総合研究センター弘前地域技術研究所
生命科学研究部長 市田淳治
(ichita@aomori-tech.go.jp)

 



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