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特集

コンパクト化学プロセス研究センター受賞報告

産業技術連携推進会議(以下「産技連」)が、新たな組織体制で活動を開始してから半年が経過しました。この間、東北地域部会では、4月に開催した総会において新体制における活動方針を決定し、新設された5つの分科会では2回の合同分科会を開催するなど、活発に活動を行ってきたところです。

ニュースレターでは、産技連東北地域部会の活動について定期的に紹介してきましたが、22号では最近の産技連東北地域部会の活動について特集で紹介します。また、本号から、東北地域部会傘下の5つの分科会について連載で紹介します。第1回は「食品・バイオ分科会」です。

知的財産権セミナーを開催



的財産権についての関心が高まっており、産業界はもとより、公設試験研究機関においても、知的財産権を重要視した技術開発が年々拡大しております。特許出願・取得は、公設試験研究機関が研究開発成果を企業に技術移転する場合、企業が安心してその技術を活用するために不可欠な手段であり、特許戦略を意識した技術開発を目指すことが公設試験研究機関の技術者一人ひとりに求められています。

総研東北センターでは、各公設試験研究機関からの要請に応えて、東北経済産業局、中小企業基盤整備機構東北支部、産技連東北地域部会等との共催で、知的財産権にかかわるポテンシャルアップを目的とした第1回知的財産権セミナーを平成19年10月25日(木)〜10月26日(金)に中小企業大学校仙台校で開催致しました。


回のセミナーでは、産総研の知財戦略や特許の活用方法について紹介するとともに、弁理士を交えた対談形式による明細書の書き方トレーニングや受講者と講師陣による総合ディスカッションなどをカリキュラムに取り入れました。

日目は、@東北地域における知財戦略と活用の現状について(講師:東北経済産業局特許室長吉越良智氏)、A産総研の知的財産活動の紹介と本年のトピックス(講師:産総研知的財産部門知的財産企画室長西村泰英氏)、B産総研TLO活動(特許の売り込みと許諾実施のテクニックなど)について(講師:産総研イノベーションズ草間清氏)、C知的財産の活用戦略―粘土膜のケース―(講師:産総研コンパクト化学プロセス研究センター蛯名武雄氏)から、知的財産権に係わる基本的な講演がありました。


日目は、@発明の発想・強い明細書の書き方(講師:東北地域知財戦略本部弁理士須田篤氏)の講演後に、Aグループディスカッションによる明細書の書き方トレーニングを行いました。第1班(食品系)コーディネーターの産総研弁理士佐伯裕子氏と第2班(機械・材料等のモノづくり系)コーディネーターの産総研弁理士須藤政彦氏から、明細書の書き方のポイントなどについて、グループディスカッションを交えながら詳しい説明がありました。また、B総合ディスカッション(知的財産権全般に係わる受講者からの質問への回答など)では、西村室長のコーディネートにより、公設研の現状、課題と課題解決策等について検討しました。

了式では、受講者全員に産総研東北センターの吉田所長から修了証書が授与されました。

講者へのアンケート結果では、特許戦略や請求項作成の手順がよく分かった等、本セミナーを評価する意見が多数寄せられました。受講者からの次回開催を望む声も多く、たいへん有意義なセミナーとなりました。


 

1日目の講義の様子 グループディスカッションの様子 終了式での修了証書授与


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