平 成10年4月に設立された東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)は、社会の要請に応える新しい技術と新しい産業分野の創出を社会へ提案することを目指し、産業界等との共同研究の推進を図り、先端的かつ独創的な開発研究を行うことを目的としています。現在、NICHeでは14の研究プロジェクトが進行中です。NICHeの研究プロジェクト は、 「産学連携(現実の課題の解決、実用化)」「先端的かつ独創的な開発研究」「期間を明確にしたプロジェクト型研究(3〜7年計画)」「大規模な開発研究」「主として外部資金による研究の推進」の5つの特徴を持っており、ライフサイエンス、環境、ナノテク・材料、ITといった多分野の研究を行っています。
N ICHeには研究部門のほか、研究企画・コーディネート機能を持つ開発企画部があり、シーズ・ニーズ調査、プロジェクトの企画・推進・調整、広報等を行っています。NICHe開発企画部の実績として、TLO:鞄喧kテクノアーチの設立、東北大学研究推進・知的財産本部の設立企画、地域企業との研究協力協定に基づく共同研究の推進、知的クラスター創成事業の企画立案、くまもとテクノ産業財団(熊本県)との広域的連携等といった、産学連携・地域連携のモデル作りを行って きました。
他 にも、大学発ベンチャー支援育成のための、東北大学ハッチェリースクエア 、あおばインキュベーションスクエア(大学隣接型イ ン キュベータ)、中小機構大学連携型起業家育成施設の設立企画等の地域支援ネットワーク作りを積極的に行ってきました。青葉山 新キャンパス整備計画には、サイエンスパーク構想の提案も盛り込まれています。平成17年6月には、学内の産学連携支援機能を強化するために、研究推進・知的財産本部、研究協力部産学連携課、鞄喧kテクノアーチを当センター2階に集約しました。当センターの活動を推進するにあたりましては、学内外のご理解とご協力が不可欠です。今後ともよろしくお願い申し上げます。 |
当 センターは、 「 研究開発」、「産学官連携」、「知的財産権活用」を基本に、「モノづくり」に関わる皆様の課題解決をご支援する活動を行っております。平成16年度の実績としては、技術相談(2,571件)、施設等開放(2,056件)、試験分析(27,716件)、技術研修(4コース, 166名)などを行いました。特に、複合する課題にセンター研究員が特化して解決に当たる技術改善支援(215件)やセンターの技術シーズを導入するための24時間対応型の実用化研究室利用(H18 年 1 月 現在8社)は、センター研究員から直接的に支援が受けられ、また、センターの施設・機器機能をフルに活用できることから好評です。また、H17年度からは、基盤技術の高度化を目的とした「基盤技術高度化センター」をセンター内に設置し、「学」の技術資産の活用促進や「学」と企業とのマッチング促進等の活動も行っております。(H17年6月国公私立大、高専等との相互協力協定締結)
支 援活動を効果的かつ継続的に行うために、さまざまな視点からの「研究開発」も行っております。企業ニーズやセンターの技術的優位性などを考慮して、@組込みシステム設計技術、Aナノ・マイクロ精密加工技術、B食品機能設計技術に関する拠点機能の充実を図っております。また、新産業創造に係る次 世 代技術の可能性 探索も開始しております。 これらの研究 開発は、外部評価等で皆様から幅広くご意見をいただき、 産学官連携
をベースに実施しております。(研究開発32 テーマ、 内: 共同研究6, 受託研究7) その ほか 、「技術交流会」、「研究会の開催」、「知財活用の相談」、「所内一般公開」なども実施しております。是非、ご利用いただきますようお願いいたします。
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