【 超音波可視化損傷技術 】

非破壊検査技術の代表的な手法として超音波を使う探傷法があります。私たちはこの超音波探傷をより分かり易く簡便に利用できるものにするために、超音波の伝搬の様子を動画として観察可能にする手法を開発しています。

これは、パルスレーザで被検査体を走査して局部的な加熱で超音波を発生させ、それを固定点の探触子(センサ) で受信して被検査体表面での超音波伝搬の様子を動画映像にするものです。これにより従来の超音波非破壊検査に比べて損傷や劣化による超音波伝搬の変化の様子を簡単に分かり易く表示でき、複雑な形の物体にも適用可能で、短時間で広範囲を探傷できるという特色を持ってます。

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現在、サブミリサイズの内部欠陥検出を目標とした映像の高精細化、映像からの欠陥の自動認識、および完全非接触化に向けた研究開発を行っています。また、産総研技術移転ベンチャーを立ち上げ、この超音波可視化探傷システムの提供を開始しています。

 

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