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研究トピックス

NMRによる電池材料の評価技術

蓄電池

有機構造の同定に広く用いられるNMR(核磁気共鳴)技術に、「傾斜磁場」を付加し、電池の中に存在するイオン(カチオン、アニオン)の‘動き’に関わる物性である拡散係数(m2s−1)を測定しています。さらに、拡散係数や導電率のデータを用いた解析を行い、電解質に溶解するリチウム塩の解離度、イオン易動度の大きさを決める相互作用力等を見積もり、それらを指標とした電解質やセパレータ構造の設計・提案を行っています。

説明図

■セパレータ内におけるイオン移動の制御因子

"Factors Controlling the Ionic Mobility of Lithium Electrolyte Solutions in Separator Membranes"
Yuria Saito, Wataru Morimura, Rika Kuratani, and Satoshi Nishikawa
J. Phys. Chem. C, 120 (2016) 3619−3624.

説明図

関連論文
・Y. Saito et al., J. Phys. Chem. B 116 (2012) 10089.
・Y. Saito et al., J. Phys. Chem. C 118 (2014) 6064.

エネルギー材料研究グループ