人材育成
1. NEDO特別講座 -マルチマテリアル構造技術-
NEDOプロジェクト「革新的新構造材材料等研究開発」(2014 年度~2022 年度)において、輸送機器の抜本的な軽量化を目的とした革新材料およびその材料を用いたマルチマテリアル化設計手法、接合・接着技術、評価技術を世界に先駆けて開発ししてきました。
さらに、革新材料の高度利用のための技術情報を蓄積するための拠点を、大阪大学、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、名古屋大学、京都大学に構築しました。これら拠点間の連携を図り、ハブとしての機能を担うべく、産業技術総合研究所マルチマテリアル研究部門内に、マルチマテリアル連携研究ハブが設置されています。
マルチマテリアル構造技術及び構造材料の開発技術者養成に係るNEDO特別講座では、これら拠点の有する知見、設備を活用して、鉄鋼、アルミニウム、マグネシウム、CFRP 等構造材料の評価技術、接合・接着技術、トポロジー最適化によるマルチマテリアル設計技術等について、講義と実習・演習により学ぶことが出来ます。
本特別講座を通じて、企業や大学でのマルチマテリアル関連技術開発を担う人材の育成、輸送機器を始めとする幅広い分野での実用化や普及を加速させ、新たな市場の早期創出に繋げることを目指します。
講座名(拠点) | 実施場所 | 実施日 | 開催概要 | 拠点へのリンク |
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溶接・接合プロセス解析/固相接合の開発技術者養成に係る特別講座 |
大阪大学 接合科学研究所 |
2024/01/25~01/26 | 大阪大学接合技術拠点において、本特別講座の溶接・接合プロセス解析/固相接合に係る講座を担当する。本特別講座では、A)溶接・接合プロセス解析入門講座、B)固相接合基礎講座の2つの講座について、講義、実習を継続的に実施する。 | 接合技術拠点 |
接着および接着試験方法の開発技術者養成に係る特別講座 |
産業技術総合研究所 つくばセンター |
2024/01/15 2024/01/22~01/26 |
2022年度に終了したNEDO「革新的新構造材料等研究開発」では、プロジェクトで開発した接合・接着技術の拠点構築を図った。本特別講座では、拠点が保有する技術・設備を活用して、接合・接着技術に関する研究開発、革新材料の社会実装を担う人材を育成することを目的としている。 | 接着技術拠点 |
金属材料の疲労と水素脆化評価に係る特別講座 |
物質・材料研究機構 千現地区 |
2023/12/20 | 「NEDO特別講座 金属疲労の理解を深める微小疲労亀裂の観察と力学評価」本講座では、まず、金属疲労の基礎と微小疲労き裂の特徴に関する講義を行う。その後、実習として、通常の疲労試験とNIMSが開発した自動顕微鏡システムによるミクロな疲労き裂の発生・進展挙動の観察を行い、これらの疲労データを破壊力学により評価する。また、併せてNIMSの様々な最新設備の見学を行う。 | 鉄鋼信頼性評価拠点 |
非鉄金属材料(Al,Mg,CFRP)に関する信頼性評価の開発技術者養成に係る特別講座 |
産業技術総合研究所 中部センター |
2024/02/06~02/07 | プロジェクトで蓄積された成果を活用し、企業や大学でのマルチマテリアル関連技術開発の中心を担う人材を育成し、輸送機器分野を始めとする幅広い分野での実用化や普及を加速させ、新たな市場の早期創出に繋げることを目的として、非鉄軽量材料の信頼性評価に係る特別講座を開催します。 | 非鉄信頼性拠点 |
CFRPの成形法と特性評価方法に係る特別講座 |
名古屋大学 ナショナルコンポジットセンター |
2023/12/13~12/14 又は 2023/12/14~12/15 |
名古屋大学ナショナルコンポジットセンターを中心に実施した研究開発プロジェクトで蓄積した成果技術や経験を活用し、本特別講座ではCFRPの成形法と材料特性評価の基礎を学んで頂くための講習会とする。①CFRPの成形法と特性評価に関する講義 ②CFRPの成形加工と物性測定に関する実習。 | CFRP信頼性評価拠点 |
量子ビーム計測技術の開発技術者養成に係る特別講座 |
産業技術総合研究所 つくばセンター |
2023/12/13~12/14 | 産総研量子ビーム計測クラブでは、中性子産業利用推進協議会と協力して、小型中性子施設における産業利用事例や関連する計測技術の開発動向を知ることを目的とした研究会・見学会を開催いたします。なお、2日目には、産総研・小型中性子施設AISTANSを含む産総研の量子ビーム計測施設の見学、およびブラッグエッジ・イメージング解析実習の機会を設けます。 | 量子ビーム計測拠点 |
LCAの基礎と評価方法に係る特別講座 |
産業技術総合研究所 つくばセンター |
2024/01/26 | LCAの用語などの基礎知識、新しい評価手法としてライフサイクルインベントリ分析におけるリサイクル効果などの評価手法に関する知識、および乗用車の新材料代替効果の評価ツールを用いるための知識を習得します。さらに、評価ツールによる乗用車の新材料代替効果の評価に関して、PCを用いた実習を行います。 | LCA評価技術拠点 |
マルチマテリアルトポロジー最適化法と最適化ソフトウェアの利用方法に係る特別講座 |
京都大学 桂地区 |
2024/02/16 | 本講座は、レベルセットトポロジー最適化の基礎的な理論、トポロジー最適化を含む構造最適化を活用した設計、レベルセットトポロジー最適化ソフトウエアを使った実習から構成されます。構造最適化技術の設計への活用を検討している解析担当者、設計担当者、管理者が、その有効性と留意すべき点を理解することを目的としています。 | 構造設計技術基盤拠点 |
講座内容と申込方法
本特別講座では、上記の8講座を実施いたします。
各講座の詳細内容は各拠点へのリンク先(一部産総研外へ接続)でご確認下さい。
受講申込も各拠点のリンク先からお願いいたします。
(まだ申し込みが開始していない場合、すでに申し込みが終了した場合もございます。各拠点にてご確認ください)
※※※ 各講座の受講は無料ですが、実施場所までの交通費などは自己負担となります ※※※
2. シンポジウム
☆ 2024年度より各拠点間をつなぐシンポジウムを開催予定