クロマトグラフィー

GCおよびHPLCを用いた有機化合物の純度評価・濃度評価法の確立を目的とした研究に取り組んでいる。現在は、qNMRと組み合わせることでSIトレーサブルな濃度評価が可能であるqNMR/GCおよびqNMR/LCの実用化を目指した研究・開発を進めている。

qNMR/GCおよびqNMR/LCによる混合標準液の濃度評価技術の開発

物質量比を直接評価可能なqNMR法とクロマトグラフィーを組み合わせることで、測定対象物質それぞれの標準品を必要としない新規定量分析法の研究・開発を行っている。特に混合標準液各成分の濃度を直接評価可能な技術として実用化を目指し、分析条件の確立や不確かさ要因の評価に関する研究に取り組んでいる。

反応GCによる純度および濃度評価技術の開発

炭素数に比例した応答があるとされる反応GCを用いた、測定対象物質それぞれの標準品を必要としない定量分析法の研究・開発を行っている。特に混合標準液各成分の濃度を直接評価可能な技術として実用化を目指し、分析条件の確立や不確かさ要因の評価に関する研究に取り組んでいる。

アミノ酸混合標準液の調製法・評価法の確立

当所で供給している高純度アミノ酸標準物質(CRMs from バイオメディカル標準研究グループ、校正サービス by 本研究グループ)トレーサビリティ源とした、信頼性の高い混合標準液の普及のために、調製法や評価法に関する研究開発を行っている。特に各アミノ酸の物性を考慮した取扱い条件を設定し、さらに標準液調製における不確かさ要因を精査することで、信頼性の高い混合標準液の調製法・評価法の確立に取り組んでいる。

有機化合物の純度評価法におけるプロトコルの確立

GCおよびHPLCを用いた有機化合物の純度評価のための評価法の研究・開発を行っている。特に高純度有機化合物中に微量に含まれる不純物の正確な定性分析・定量分析の確立とともに、これらの定量結果の信頼性向上のための評価法の検討を実施している。また、簡易的な純度評価法の検討も行い、高純度有機化合物の安定性や均質性の評価法の確立に関する研究にも取り組んでいる。