レジリエントインフラ実装研究センターについて
レジリエントインフラ実装研究センターは、先進的なインフラ維持管理技術を社会実装し、インフラの強靱化を目指します。
世界的にインフラの老朽化や維持管理コストの増大が深刻化しています。
そこで、新技術を活用して予防保全の効率を飛躍的に高め、インフラ劣化予測による事故リスクの低減と補修の効率化、新素材を用いたインフラの超長寿命化を目指します。
そのために、インフラのスマート監視技術、劣化診断技術、長寿命化技術を統合した先進的なインフラ維持管理技術の開発に取り組み、社会実装を進めます。
非破壊イメージング技術、物理探査やロボットを活用した監視技術、AI・シミュレーションによる劣化診断技術、新素材・補修技術など、産総研の先進技術を結集し、次の課題を中心に取り組みます。
- 物理探査による水道管路の腐食リスク評価および都市部の地盤調査
- X線によるインフラの効率的な診断・補修システムの開発
- AI基盤モデルおよびシミュレーションを活用したインフラ劣化診断技術の開発
- インフラの長寿命化を実現する超耐久性防錆塗料の開発
- 雪害対策に資する滑雪材・透明ヒーター材の開発
研究センター長あいさつ

レジリエンス社会の実現において、橋梁、トンネル、道路などの「土木インフラ」、電気、ガス、水道などの「ライフラインインフラ」及び、鉄道・航空などの「交通インフラ」、さらには、石油化学プラント、鉄鋼所・発電所などの「産業インフラ」等における老朽化や維持管理コストの増大、少子高齢化に伴うメンテナンス人材の減少などの社会課題解決が求められています。政府や産業界においても、「事後保全」から「予防保全」への転換や、長寿命化、スマート保安の推進など取組みが強化されており、IoT、ビッグデータ(BD)、人工知能(AI)、ドローン等のテクノロジーを融合した、新たなメンテナンスサイクルの実現が必要となっています。
レジリエントインフラ実装研究センターでは、産総研の保有する計測・地質・情報・材料分野の先端技術を基盤として、「監視・検査・診断・補修」の4つの主要プロセスを統合的に管理・運用するインテリジェント・メンテナンスサイクルの実現を目指しています。「災害大国」とも言われる日本発の革新技術の創出・社会実装を進め、レジリエンス社会の実現及び、それらに貢献するあらたな産業創出に貢献することを目標としています。
組 織
レジリエントインフラ実装研究センター
研究センター長 | 石井 順太郎 |
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副研究センター長 | 土屋 哲男 |
副研究センター長 | 遠山 暢之 |
副研究センター長 | 田中 真人 |
首席研究員 | 鈴木 良一 |
研究チーム
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非破壊イメージング技術研究チーム
研究チーム長:藤原 健 -
スマート監視技術研究チーム
研究チーム長:神宮司 元治 -
劣化診断技術研究チーム
研究チーム長:田中 真人(兼務) -
新素材・補修技術研究チーム
研究チーム長:浦田 千尋