産総研に入った動機
基礎研究成果を社会実装にまで結び付けられる環境に魅力を感じたためです。
Interview #01
医療技術
運動生理学・バイオメカニクス研究グループ
基礎研究成果を社会実装にまで結び付けられる環境に魅力を感じたためです。
運動が健康に効果的なことは皆さんご存じだと思います。しかし、高齢者や疾患を抱えている方々は、健康な方のように運動効果を満足に享受することができません。私は、こうした方々も同様に運動効果を最大限得られるような戦略があるのではないかと思い研究活動を行っています。例えば、車いす生活でも疾患部以外の部位に刺激を加えることで、体脂肪が減る!など。現在は、筋肉と骨の間に位置する「腱」に力学的刺激を加えることで筋肉が小さくなってしまうことや骨が脆くなってしまうことを防ぐ基礎研究をしています。
研究成果で筋肉や骨の衰えに悩みを抱える高齢者や疾患者が生き生き過ごせる時間を1秒でも長くすることです。
社会実装に向けた土台を構築したく入所したので、基礎研究にどれだけエフォートを割けるか不安がありました。ところが実際は (意外に!?) 時間が確保でき、ポスドクに戻ったような夢心地になる時もあります。これもひとえに本部門の上司に恵まれているところに由りますが、若手研究者は "土台形成が重要" という所内の雰囲気も充実した研究環境を後押ししていると感じています。
観光や、子どもと遊ぶことです。もう少し生活に余裕ができたら絵画に取り組みたいです。
後期高齢者や重篤な疾患を抱えた方が豊かに生活できるよう日常的にイメージすることで、産総研での自分に課せられた使命を果たしたいと思っております。
Interview #02
ヘルスケア
ナノバイオデバイス研究グループ
多岐にわたる分野の研究者の方々が所属されているので分野横断の研究を行うことができ、様々な視点を得ながら研究を実施していくことができると思いました。
人の味覚の仕組みを模倣したChemical tongueというバイオ分析技術の研究を行っています。バイオ系の試料は複雑な組成であるため評価に長い時間を要したり、手法が複雑になってしまいます。Chemical tongueは複雑なバイオ試料の蛍光性ポリマー群との相互作用による試料固有の「光パターン」を解析することでバイオ試料の微細な違いを捉え、簡便・迅速かつ高精度に評価を行うことが可能です。私は微生物など多種多様なバイオ試料評価にChemical tongueを適用した評価を試みています。
Chemical tongueは細菌叢や発酵食品・飲料など多様なバイオ試料の判別や分類が可能です。そのため汎用的な技術として健康管理や診断等ヘルスケアを軸に幅広い分野へ基盤技術としての展開を目指したいと考えております。
私は前職で企業に勤務しており、学位はこれから取得予定であったため、入所当初は研究を続けていけるのか、また自分の研究テーマを見つけられるのかという不安を抱いていました。健康医工学研究部門では、対象とする研究テーマが幅広く、多様な分野のスペシャリストが在籍しているため、育成責任者をはじめ多くの方々に支えていただきながら研究を進めています。同世代の研究者も多く、相談や意見交換がしやすい環境の中で、分野横断的な視点を得ながら研究ができる点に魅力を感じています。
家の付近の散歩や書道の練習、水泳などをしたりしています。冬にスキーをし、美味しいものを食べることも好きです。
日々楽しみつつ、多くのことを学んでいきながら研究を進めていきたいと思っております。産総研内外の方々のお力を借りながらになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
Interview #03
健康支援
口腔フレイル研究グループ
歯科医師として臨床で感じていた医療現場のニーズを、研究の立場から解決し得る実用的な研究を行うにあたり、産総研は幅広い分野の研究者との連携や体制が充実しており、自身の視野や研究の幅の広がりの可能性があるところに魅力を感じました。
口腔の2大疾患である「虫歯」「歯周病」に対して、1.失った歯の組織に代わって長持ちする歯科材料の評価 2.口腔細菌叢コントロールによる健康な口腔づくり 3.口と身体に良い乳酸菌の探索 を主軸にお口の健康を維持、向上するための研究を行っています。
生きていく上で大切な「食べる・話す・笑う」には健康なお口が必要です。また最近は、口腔内の細菌が全身疾患ととても関わりがあることがわかっています。お口の健康を守る技術によって、一人でも多くの人が元気に笑って過ごせる社会の実現を目指します。
アカデミア(大学教員)からの産総研入所で、“社会実装”の経験がなかったがやっていけるかが心配でした。グループや所内の経験豊富な様々な分野の研究者のサポートや連携構築により、経験値を積み上げることができる環境があるのが魅力的と思います。
息子の大好きな電車に乗って家族でお出かけしたり、お家で美味しいごはんを作ってゆっくりお酒を楽しんだりしています。
さまざまな分野の方々と積極的に連携し、産総研の強みを活用することで、新しい健康(健口)づくりを社会に提案していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。
Interview #04
ヘルスケア
運動生理学・バイオメカニクス研究グループ
リハビリテーション専門職のひとつである理学療法士を職業背景に有する私の興味の対象は、理学療法の大きな柱のひとつである運動療法です。基本的には培養細胞や実験動物を対象とした基礎研究を行っていますが、研究成果の社会実装(臨床医学への還元)を夢みて、産総研に入りました。
運動は、Exercise is Medicineというスローガンが謳われるほど、多岐にわたる健康維持・増進効果を持っています。しかしながら、その万能性の背景にあるメカニズムの大部分は明らかになっていません。これまでに、Exercise is MedicineがExercise is Mechanical stress(物理的力刺激)と言い換えられる可能性を示す研究成果を得ていますので、Mechanical stressという視点から運動による健康維持・増進効果の背景にある分子メカニズムの解明に取り組みたいと思っています。最終的には、Mechanical stressを利用した健康増進機器の開発を目指します。
運動効果を模倣するMechanical stressを利用した健康増進機器を社会実装し、運動したくても運動できない方でも、運動効果の恩恵を受けることができる社会の実現を目指します。
入所前は、「本当に基礎研究に集中できる環境なのだろうか」という点が正直な不安でした。研究所で使用できる研究機器が分からないだけでなく、人的環境についても事前に得られる情報は多くなく、ResearchmapやKAKENデータベースを調べても、実際の研究の進め方までは想像しきれませんでした。ところが、入所後はその不安が良い意味で裏切られました。研究機器・人的環境ともに非常に整っており、日々刺激を受けながら研究に打ち込むことができています。現在は、非常に自由度の高い環境で基礎研究に没頭できています!
ダイエットのためにジム通いをする一方で、お酒の誘惑に負けるという、矛盾した休日を過ごしています。
うどんが大好物で、香川に来られたことはとてもうれしいです。ただ、運動の健康増進効果の研究をしている一方で、メタボ体型で決して健康的と言えないので、しばらくはうどんを我慢して、健康的な体型になれるように頑張ろうと思っています。
Interview #05
医療技術
医療機器研究グループ
基礎研究から応用研究まで、自分の興味があるテーマについて、腰を据えて、ひと繋ぎのストーリーを作りながら、研究を進めていける環境が産総研にあるからです。
超音波やMRIなどの脳イメージング技術で脳機能を可視化し、脳性まひや脳卒中後の機能回復に必要な脳内メカニズムの解明に取り組んでいます。理学療法士として臨床現場で向き合った患者様方やリハビリ担当医師の抱える臨床課題(ニーズ)を基に、脳の可塑性を誘導する新しいリハビリ技術やブレインテックの開発に取り組んでいます。
脳に損傷を負っても、運動障害などの後遺障害を克服し、再び生きがいを感じることができるような新しいリハビリ技術やブレインテックの開発を目指しています。
学位取得直後の入職であったので、スピーディーに自分の研究を推進・展開することができるか不安でした。しかし、周囲には多分野のトップランナー研究者による豊富なサポート体制があるため、試行錯誤しながらも着々と研究に取り組むことができています。
産総研の野球部に所属しており、週末はつくば市内の各研究所が持つ野球チームや、産総研所内のチームとの野球大会に参加しています。部員を超絶賛募集中です!
脳を見て、脳を理解することで、後遺障害の改善を促す、より良い脳機能回復技術の開発に努めていきたいと考えています。
Interview #06
ヘルスケア
細胞機能解析研究グループ
産総研に入る前には、ドイツのマックスプランク研究所という国際研究所で5年ほど研究員をしていました。最高の環境で研究をさせてもらえましたが、これまでの知識や経験を日本の方々のために役立てたいという思いが強くなり、自分の科学的な好奇心と社会への還元というバランスを考えた時にそのどちらも追求できる最も良い環境のひとつとして産総研の健康医工学研究部門を選ばせて頂きました。
生物の嗅覚や脳を研究しています。嗅覚受容体と言われるヒトの匂いセンサは鼻で匂いを感じる働きを持っていますが、実は鼻以外でも身体中に発現していることが分かっています。この嗅覚受容体に働きかけることで、あらゆる内臓や外見などを健康に美しくすることが出来るのではないかと考え、技術開発を行っています。
「健康」という最も価値のあるものの1つを質良く長く実現する技術や知識を、嗅覚・脳・生物に学び利用することで実現したいと考えています。
研究の裁量、職場環境など実際はどうなのかとの思いもありましたが、いい研究をさせてくれる雰囲気・人・環境が揃っていると感じます。なぜもっと基礎寄りの部門や大学に行かなかったのかとよく聞かれますが、学際的な研究・議論が出来て研究に集中できる、基礎・応用のバランスがいい恵まれた環境です。
海外の生活のせいでコーヒー中毒なので、カフェ巡り・読書・調べもの・料理等をします。高松が想像の100倍栄えています。
さまざまな分野で色々な面白い研究をされている方がいる環境なので、異分野でも是非いろいろな交流をさせて頂きたいです。