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ハスクレイ

ハスクレイは、低温で再生(乾燥)が可能な高性能吸着材で、この吸着材を用いた省エネシステムの研究が進められています。その代表的なものが、工場等の低温廃熱を用いた熱利用システムです。このページでは、NEDOプロジェクトで進めたオフライン熱輸送型蓄熱システムについての情報を掲載します。
ハスクレイ造粒体

ハスクレイとは

ハスクレイは、非晶質アルミニウムケイ酸塩(HAS:Hydroxyl Aluminum Silicate)と低結晶性粘土(Clay)からなる複合体の無機系吸着材で、ゼオライトやシリカゲル(A型)の約3倍の水蒸気吸着量を有し、100℃以下の低温でも再生が可能な高性能吸着材です。

オフライン熱輸送型蓄熱システム

熱発生源から熱利用先までパイプラインをつなぎ、水や蒸気などの熱媒体を熱輸送するオンライン方式でなく、蓄熱媒体をトレーラーなどでオフライン輸送するシステムのことです。
例えば下図に示すように、A工場で発生する廃熱を用いて、トレーラーに搭載してハスクレイを乾燥させます。乾燥した蓄熱材を熱の利用先まで運搬し、B工場の熱需要サイトにて水蒸気を吸着させ、高温・乾燥空気を利用します。B工場にて熱利用を行ったのち、再度A工場にてハスクレイを乾燥させ、繰り返し利用することができます。
オフライン熱輸送型蓄熱システムは、パイプラインの導管方式に比べてインフラ整備コストが安価であり、地下埋設物などの制限を受けないことが特徴です。

オフライン熱輸送システムにおける熱利用イメージ図と熱利用サイト外観
(プレスリリース)

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