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筑波大が保有する40種以上の多様なバイオアッセイを駆使して、食薬資源中の成分が持つ新たな機能を探索し、その活性本体や機能発現のメカニズムを明らかにします。
産総研ではバイオマスを原料とする有用化学品合成技術を開発してきました。この技術を応用して、安価なバイオマス原料から高度な生理活性機能を持つ物質を製造するプロセスを開発します。
イソラムネチンは、地中海地域の塩生植物Nitraria retusaに豊富に含まれるフラボノールの一種で、タマネギに多く含まれるケルセチンのモノメチル化体です。我々はイソラムネチンが非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に対して症状の改善と細胞の線維化を抑制する機能を持つことを見出しました。
3,4,5-トリ-O-カフェオイルキナ酸(TCQA)はサツマイモやキク科植物の茎葉、プロポリス等に極少量含有されるクロロゲン酸の一種です。我々はTCQAが毛髪の成長や色素沈着を促進する機能を持つことを見出し、そのメカニズムを明らかにしました。
スクアレンはトリテルペンの一種で鮫の肝油やオリーブ油に含まれるほか、ある種の微細藻類が生産することが知られています。我々はスクアレンにエチレングリコール基が付加した一連の化合物を新たに合成し、その生理活性を明らかにしています。