Cases活用事例と装置紹介
Cases
計算科学的アプローチに加え,触媒の自動合成,迅速触媒性能評価,触媒物性迅速測定等の触媒化学に重要な実験をハイスループット化し,大量のデータを迅速に取得することで,データ駆動型触媒インフォマティクスを実施し、短時間で高性能触媒の開発するための基盤技術を開拓しました。この基盤技術は、これまでの触媒開発時間を大幅に短縮するもので、様々な触媒反応にも応用可能です。さらに、触媒反応プロセス実証のための設備の整備も行っています。また、本プラットフォームにおいて、触媒を熟知した研究者とのコンサルティングや共同研究を通じ、企業ニーズに対応した触媒開発やプロセス開発を促進するためのアドバイスを行うことも可能です。
バイオエタノールからのブタジエン合成触媒の開発
本成果は『超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト(超超PJ)』によるものです。
触媒自動合成装置および触媒活性迅速評価装置を用いて、多量の触媒のハイスループットスクリーニングを実施しました。また、第一原理計算で得られた触媒データなどから触媒活性の予測を行い、高活性な触媒の開発を短時間で実施しました。さらに得られた高性能触媒を用いて触媒反応プロセス開発も行い、スケールアップした反応装置によりエタノールから大量のブタジエン合成し、実際のタイヤを製造できることを実証しました。