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産総研東北センター独自の産学官連携推進活動

 産総研東北センターではオリジナルな産学官連携活動を推進しています。
 その第一は「産総研・新技術セミナー」です。従来、東北地域の企業等のみなさまに、産総研の研究者から直接新技術の詳細をご紹介する機会が少ないことが課題でした。そこで、産学官連携推進活動の拠点である仙台青葉サイトにて、オール産総研の研究者が最新の技術を紹介するセミナーを2010年11月から55回開催しています。また、TV会議システムによる中継配信も行い、東北各県の公設試でもセミナーをご聴講いただけます。講演後には、技術相談会を行い、ご希望の方には、詳細資料の送付、講師とのメール交換、講師への訪問面談など、連携構築に向けた支援を行っています。
 第二は「広域コラボ47事業」です。産総研の多数のイノベーションコーディネータが工業会等のイベントにおいて、産総研技術のキーポイントを分かりやすく多数紹介いたします。この紹介形式により共同研究や補助金共同提案のマッチング確率の向上を目指しています。また、この活動を東北地域外にも宣伝することで中小・中堅企業等支援のネットワークが日本全国、隅々まで多面的に展開していくことを期待しています。

連携推進活動イメージ図

 第三は「東北コラボ100事業」です。2011年に、東北のものづくり企業2000社から独自に研究開発型企業138社を選出し、東北6県の公設試から有力企業130社の推薦を加えたデータベースを構築しました。それを元に東北の企業を訪問・面談し、公設試を含む全産総研等の技術を紹介しながら、Face-to-Faceで定常的に情報交換・技術相談を行い、公的資金等を用いた共同研究による国際競争力のある特徴的なものづくりを目指しています。また、産総研・新技術セミナーや広域コラボ47事業のフォローアップとしての企業訪問も行っています。2012年以来、初訪問・面談した企業は260社以上にのぼり、東北センターの研究ユニットと13件、東北センター以外の全国の研究ユニットと11件の共同研究等に発展しています。今後もデータベースを更新し、連携企業を増やしてまいります。
 その他にも、グリーンプロセスインキュベーションコンソーシアム(GIC)やClayteamによる産総研コンソーシアム活動の他、理事長訪問型テクノブリッジフェアや東北活性化研究センターとのオンリーワン企業-次世代産業技術マッチングフェスタ、DIC-産総研化学ものづくり連携研究室など次々とオリジナルな産学官連携事業を実施し、技術を社会に役立てる活動を続けています。

産総研東北センター 一般公開 開催報告

  7月29日に産総研東北センター一般公開を開催しました。当日は雨のなか、562名のお客様にご来場いただきました。
 新企画の「二酸化炭素でペットボトルロケットを走らせよう」では、お子さんだけでなく、大人の方もペットボトルロケットの製作に夢中になっていらっしゃいました。「娘と競走したが、負けてしまった」と悔しがる方や、ロケットをゴールまで走らせようと何度も改良を試みる方もいらっしゃいました。「地球が暑くなるってどういうこと!?」では、二酸化炭素による温室効果の実験も交え、地球の温暖化などについて説明いたしました。聴講された方からも、「話が分かりやすかったし、おもしろかった。また来年も同じ人の話を聞きたい」と好評でした。

一般公開開催様子の写真
一般公開開催様子の写真

 今年は新しい試みとして、女性研究者を目指す方向けのセミナー「リケジョの仕事 理系の学校」と、高校生以上向けのサイエンス・トーク「光る蟲の世界」を開催しました。「リケジョ…」では、産総研研究者のランチ懇親会を行いましたが、終了後も残って研究者の話を聞く学生のみなさんの真剣な姿が印象的でした。
 今年の一般公開には、小さいお子さんから、高校生、大人の方まで、たくさんの方にお越しいただきました。今回のイベントをきっかけに、産総研の研究内容や、科学技術に興味を持っていただければ幸いです。

一般公開開催様子の写真
一般公開開催様子の写真

 東北センターでは、一般公開の他にも、各種科学イベントに出展を行っています。
 今後は、10月15日(日)に「サイエンスデイ in 多賀城 2017」(於 多賀城市中央公民館)、10月20日(金)21日(土)に「おおさき産業フェア2017」(於 大崎市古川総合体育館)に出展いたします。当日は、アザラシ型ロボット パロの展示などを行う予定です。みなさまのお越しをお待ちしております。

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