産総研 東北 Newsletter
Newsletter一覧CONTENTS > 1ページ 1ページ 2ページ 3ページ 4ページ 5ページ 6ページ

トピックス 就任にあたって
 2013年4月1日付で、産総研東北センターの所長に着任しました。私の生まれは長野県の佐久地方ですが、1973年から6年間、東北大学に在学していましたので、仙台は青春時代を過ごした第2の故郷です。1979年に工業技術院微生物工業技術研究所に入所した後は、ずっとつくばで微生物酵素の研究を続けていました。その後、2004年に産総研企画本部に異動になったのを皮切りに、知財部門、つくばセンター次長・管理監を経て、東北センター所長に就任することになりました。34年ぶりの仙台ですが、仙台を始め東北地域の皆さんと一緒に仕事ができることを大変うれしく感じています。
 さて、東北地方はあの東日本大震災で被災して2年、復興、再構築を進めつつありますが、まだまだ道半ばです。そうした状況をふまえ、東北センターとしてどういう研究をするのが地域に根差した研究センターとして適切か、また産総研の東北地域の窓口として、どうあるべきかを意識しつつ業務に取り組んでいきたいと思っています。
 工業技術院から産業技術総合研究所に再編されて10年以上がたちました。この間に、産総研は、研究成果を社会に役立てるため様々な連携を模索し、産業界・地域社会との結びつきをそれまで以上に強くする活動を展開し、ノウハウの蓄積も進んできました。
にがたけたんぽぽ
sp 産総研東北センター所長

産総研を訪問してくださる方からは、「素晴らしい研究をしている」とおほめの言葉をいただくことが多いのですが、一方でこちらから訪問をしてお話しをお聞きすると、企業の皆さんはまだまだ産総研をご存知ない方、あるいは敷居が高いと思われている方が多いことを感じます。産総研は、新たな技術シーズを創出することはできても、それを製品として世の中に送り出すための生産設備を持ちません。したがって、産総研の成果は具体的な実施者に手渡され、その実施者によって製品が社会に送り出されて初めて世の役に立つことができます。このことから、東北センターに働くすべての職員は、産総研の成果を誰に渡すのかを常に意識し、もっとも効果のある渡し方を常に工夫する必要があります。そうした活動の積み重ねが産総研東北センターの知名度をあげ、社会に役立つ産総研を作り上げてゆくものと信じています。
 安倍政権になって、景気が上向いてきたといっても、まだ新たな成長産業の姿が明確になったとはいえません。成長産業の形を明確にするためにイノベーションの重要性はますます大きくなり、産総研の技術開発への期待もいよいよ増しています。東北センターから新しい成長産業の芽が伸びることを目指し、新しい所長として、皆様とコミュニケーションを重視しながら仕事をしていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

Newsletter一覧CONTENTS > 1ページ 1ページ 2ページ 3ページ 4ページ 5ページ 6ページ

http://unit.aist.go.jp/tohoku/ UP