グリーンプロセスインキュベーションコンソーシアム(GIC)は、平成17年4月の“コンパクト化学プロセス研究センター”の発足に伴い、SICおよびMICの基本コンセプトおよび活動成果を継承して設立されたものであり、“研究センター”の研究目標に適う、研究シーズと産業ニーズのマッチングを図るプラットフォームとして位置づけられます。GICは、平成19年度の事業開始時にnew−SICと発展的に統合したこともあり、19年度末には企業会員数88社、研究機関32機関、さらに特別会員として11機関、会員登録数総計453名のコンソーシアムに成長してまいりました。
具体的な活動としては、18年度に引き続き、昨年4月27日開催の19年度総会および特別講演会以来、隔月開催の研修セミナーを中心に活動を積み重ねてまいりました。そして、去る2月29日には、メルパルク仙台において70名を越す会員にお集まりいただき、19年度GIC報告総会および特別講演会を開催いたしました。総会では、産総研東北センター・吉田所長の開会挨拶に続き、水上会長の議事進行のもと、19年度GIC活動報告、19年度会計報告(案)、監査報告、運営会則改定案、20年度GIC活動計画概要(案)について会員の承認を得て、滞りなく終了することができました。
総会後には、「グリーンプロセスルネッサンス(水・空気・オルガノマス)/東北地域への展開に向けて」をテーマとした特別講演会を開催し、産総研環境管理技術研究部門長・原田晃氏による「新たな有害化学物質の評価手法/リスク削減技術と都市廃棄物リサイクル技術」、および産総研バイオマス研究センター長・坂西欣也氏による「リグノセルロース系バイオマスからの液体燃料製造技術の現状と今後の展開」の2件のご講演をいただき、さらに旭化成ケミカルズ株式会社膜・水処理事業部主幹研究員橋本知孝氏による「下水・排水の膜浄化の現状と動向/シンガポールニューウオーター」のご講演をいただき、活発な質疑応答、意見交換が行われました。引き続き、恒例の懇親会が開催され、産総研産業技術アーキテクト景山晃氏のご挨拶、乾杯のご発声につづき、出席者による活発な意見交換、情報交換が行われました。参加者は和やかかつ有意義なひと時を過ごし、20年度の再開を期して名残惜しくもお開きとなりました。
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