(社)東北経済連合会主催、産総研東北センター共催による環境フォーラムが1月25日にホテル仙台プラザにて開催されました。今回は「超臨界技術の現状と可能性」をテーマとして、超臨界CO2と超臨界水の具体的応用事例の紹介と、これからの超臨界技術の可能性についてのパネルディスカッションが行われました。
基調講演として、猪股 宏教授(東北大学)から超臨界CO2の利用技術として魚油からのEPA・DHAの分離精製、柿皮からの抗酸化作用を持つカロテノイドの高選択抽出、さらにCO2を洗浄溶媒とする新規ドライクリーニングの実用装置開発例の紹介がありました。引き続いて大島義人教授(東京大学)からは、超臨界水の酸化力を利用した実験廃棄物処理装置の開発と医療用廃棄物処理への適用についての紹介と、鈴木 明研究チーム長(産総研東北センター)からの高温高圧マイクロリアクターによるコンパクトな化学プロセス構築の紹介がありました。
パネルディスカッションでは、超臨界技術の新たな可能性や課題について、活発な発言や意見の交換がなされていました。
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