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イベント開催報告

その1

リーンプロセスインキュベーションコンソーシアム(GIC)は、平成17年4月の“コンパクト化学プロセス研究センター”発足に伴い、SICおよびMICの基本コンセプトおよび活動成果を継承して設立されたものであり、“研究センター”の研究目標に適う、研究シーズと産業ニーズのマッチングを図るプラットフォームとして位置づけられます。平成17年4月の設立以来、18年度末には企業会員数59社、研究機関19機関、さらに特別会員として5機関、総計263名の会員を有するコンソーシアムに成長してまいりました。具体的な活動としては、17年度に引き続き、昨年4月25日開催の18年度総会および第4回研修セミナー以来、隔月開催の研修セミナーを中心に活動を積み重ねてまいりました。

る2月28日には、メルパルク仙台において70名を超す会員にお集まりいただき、18年度GIC報告総会および特別講演会を開催いたしました。総会では、東北センター・吉田所長の開会挨拶に続き、水上会長の進行のもと18年度総会議事が執り行われ、一括審議により、18年度GIC活動報告、18年度会計報告(案)および監査報告、19年度GIC活動計画概要(案)に関する案件が採択され、滞りなく総会を終了することができました。


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総会会場の様子

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挨拶する吉田所長(左)と水上会長(右)

会後には、「持続可能な社会の構築に向けて」をテーマとした特別講演会を開催いたしました。北海道大学触媒化学研究センター上田渉教授による「複合金属酸化物の多次元構造化による新触媒作用場の構築と応用」のご講演、および出光興産(株)中央研究所松本寛人氏による「燃料電池の開発動向と将来展望」のご講演をいただき、活発な質疑応答、意見交換が行われました。引き続き、懇親会が開催され、監事の日本大学・西出教授の乾杯のご発声から、出席者による意見交換、情報交換が行われ、2時間の和やかなうちにもお開きとなりました。


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講演する北海道大学・上田教授(左)と出光興産(株)・松本氏(右)

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質疑応答の様子

会議事において、引き続き19年度もGIC継続のご承認をいただき、さらに、18年度末には、併設のコンソーシアムであるnew-SICが解散して、GICに発展的に統合される運びであり、今後は一層の幅広い分野の会員の結集により、充実した情報交換、意見交換のプラットフォームを確立し、研究シーズと産業ニーズのマッチング、共同研究プロジェクトの設置推進、あるいは研究シーズの産業への技術移転、実用化推進の道筋構築を図る所存でおります。同時に、19年度のGIC事業計画についても、新たな事業として、new-SICにおいて実施して参りました分野別プロセスに関わる分科会活動および特別委員会活動などの継承についても検討させていただき、会員の皆様のご期待に沿うよう、充実した内容とすべく鋭意、企画検討を進めているところです。



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