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産業技術総合研究所 東北センター

地域活性化のために技術支援と事業化支援の連携を!

(独) 中小企業基盤整備機構 東北支部長 笠原啓二


年9月に中小企業基盤整備機構東北支部に着任いたしました、笠原でございます。直前は中小機構本部の経営基盤支援部人材支援グループ長でした。人材支援グループの業務は全国に9つある中小企業大学校の研修事業計画の策定や評価基準に基づく各大学校の評価などを担当しておりました。東北地域ではJR仙山線の陸前落合に仙台校がございます。中小企業大学校では中小企業の経営者や管理者向けの研修、中小企業支援機関職員向けの研修など、高度で専門的、実践的な研修を実施しております。産業技術総合研究所とは7,8年以前に公設試験研究機関職員の方々向けに、6ヶ月間の研修を連携して行っておりました。最初の3ヶ月間は当時府中にありました東京校で講義を行い、後半の3ヶ月間には受講者が各々専門的な技術を習得するため国立試験研究機関(現産業技術総合研究所)で技術研修を学んでおりましたが、残念ながら現在は実施しておりません。しかし最近、公設試験研究機関の方々から技術の専門的な知識習得のため再開してほしいとの声があり、ニーズ調査やヒアリングなどを実施して現在検討しているところです。是非、もう一度産総研と連携し公設試向けの研修事業が復活するよう期待しています。

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年7月、東北地域では岩手県、宮城県、山形県が県境を越えて自動車関連産業の集積を目的とした「とうほく自動車産業集積連携会議」が設立されました。青森県、秋田県も来年には参加する予定であり、福島県も検討されておりますが、中小機構東北支部もこの集積連携会議に顧問として参画し、自動車関連産業の実態把握、課題の抽出や中期的な目標などについて検討する研究会を立ち上げ協力しているところです。今後とも自動車関連産業をはじめとした地域ものづくり産業の活性化のために、東北支部で実施している様々な支援施策を活用して協力していきたいと考えています。

た、中小機構東北支部は従来から産総研東北センターと連携した事業展開を進めておりましたが、来年度からは仙台市内の利便性のいい場所に、両者で連携・協力して東北サテライトオフィスを設置し、東北支部では窓口相談や個別相談、各種商談、PR等を行うほか夜間・土日に研修やセミナーなどの機能を、産総研では産業クラスターや各種共同プロジェクト、東北6県の公設試験研究機関とのネットワーク等の拠点として、「技術支援」の産総研と「事業化支援」の中小機構が同一場所でお互いの事業それぞれの強みを活かし、地域企業の活性化のためにより一層協力して活動していきたいと考えています。



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