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研究チーム紹介/研究紹介

超臨界流体場反応チーム

年、地球温暖化など地球規模での環境汚染が懸念される中、持続的発展可能な社会を構築する上で、環境に配慮した低環境負荷型の物質製造プロセスの開発は緊急かつ重要な課題です。この実現に向けて最も期待される物質(溶媒)は超臨界状態にある水(臨界温度647K,臨界圧力22.1MPa)と二酸化炭素(臨界温度304K,臨界圧力7.38MPa)であるといっても過言ではないかもしれません。

臨界流体場反応チームでは、超臨界水や超臨界二酸化炭素 を 、反応媒体、触媒、原料として利用し、これにイオン性液体、マイクロエマルジョンが添加された多相系反応場や、これらとマイクロ空間での反応が組み合わされた“ハイブリッド反応場”の開発とその応用に関する研究を行っています。これまでに、有害な化合物や有機溶媒を一切使用・排出することなく、ベックマン転位反応、カーボネート合成、モノテルペン類化合物の合成反応等で高速でかつ高選択性を実現するとともに、新た な多相系ナノリアクターを開発し、種々の量子ドット金属微粒子合成に初めて成功し、無機化合物製造に新境地を拓きました。

臨界流体場反応チームのメンバーは、常勤職員4名(生島、倉田、横山、川波)、非常勤職員7名( 佐藤 、 チャタジー 、 ラウインダラン 、 ワン 、 ベンカタラマナン 、郡司、根元)、北海道立工業試験場からの客員研究員1名(松嶋)で、チームワークをモットーに、丹念な打ち合せを通してお互いの知識、ノウハウを出し合いながら、少数精鋭で研究開発を進めております。
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メンバー: (後列 左から ) 郡司 、 横山 、 倉田 、松嶋、 ワン 、 チャタジー
(前列 左から ) 佐藤、川波、生島、ベンカタラマナン、
ラウインダラン、根元
( 生島 豊 記 )



東北経済産業局紹介D

業振興課国際室では、経済のグローバル化が急速に進展する中、東北地域経済の活性化には地域経済の国際化が不可欠であることから、管内の自治体、関係機関との連携により、主に対内直接投資の促進、国際経済産業交流の促進、貿易の振興に取り組んでいます。

対内直接投資の促進 : 東北地域への外資系企業誘致を促進するために、各県、ジェトロと連携して、外資系企業誘致研究会を開催するなどして、関係者への情報提供、誘致案件の発掘に取り組んでいます。また、仙台フィンランド健康福祉センタープロジェクト及びMEMSプロジェクトなど、海外の企業、研究機関との連携による新産業創造の取り組みに対しても、外国企業誘致地域支援事業等を活用して、外国企業の招へい活動及び進出企業の立ち上げを支援しています。

国際経済産業交流の促進 : 東北地域では東アジア地域との産業交流が活発化しようとしていることから、16年度は中国(北京及び上海)、17年度はタイにミッション団を派遣するなどして、ビジネス情報の収集に努めています。また、収集した情報については、ミッションの報告書や「中国ビジネスの手引き」に取りまとめるなどして、管内自治体、企業等に対して情報発信を行っています。

貿易の振興 : 管内企業の輸出促進のため、ジャパンブランド育成支援事業と連携した海外販路開拓支援、ジェ トロと連携した輸出有望案件発掘支援事業等を実施してい ます。また、各種貿易手続きに関する説明会やセミナーを開催し、管内企業等への周知に努めています。

総研東北センターとは、国際交流促進の一環として、海外の大学からのインターンシップ生受け入れについて、連携して取り組んでいます。今後は、例えば産総研の研究シーズを活用した外国企業等の誘致等、東北地域の国際化推進に関する取り組みについて、両者の連携が更に深まることを期待しています。
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生 ( サスカチュワン大 , カナダ , 左端 ) の研修風景
( 産業部産業振興課国際室 )

問い合わせ :東北経済産業局 産業 部 産業振興課国際室
〒980-8403 仙台市青葉区本町3-3-1
Tel: 022-215-7141, Fax: 022-215-9463
  E-mail: thk-kokusai@meti.go.jp


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