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その2

成17年8月20日東北センターにおいて、「社会のために ようこそ!カガクのセカイへ」をテーマに一般公開を行いました。子供から大人まで参加できる楽しいプログラムが 一杯 のイベントです。今年は河北Weeklyに広告を掲載したことや、前日の夕方にテレビでの生 放送 があったりと事前の宣伝効果により、また、当日は夏らしい晴天に恵まれ絶好の一般公開日和となったことから、午前中で昨年の来場者数を上回る盛況ぶりで最終的には過去最高の914名にもおよぶ来場者数を記録しました。

“ 無 重力を体感する ” などの「 Dr. 産総研のおもしろ科学講座」では定員を超える参加者があり、 “ 二酸化炭素の科学 ”“ 粘土でできた世界最大スクリーン ” などの「実験・体験コーナー」でも長蛇の列ができるほどの人気となるなど、各会場とも終日大盛況でした。 “ 化学の不思議・電気の不思議 ” での楽しそうに実験する子供たちの表情や 、 「展示コーナー」での研究成果の展示や解説を見学する真剣な子供たちの表情がとても印象的でした。 こ の一般公開は、青少年に科学のおもしろさを理解してもらい科学技術への関心を高めて もらうことや、産総研 の研究・技術が社会にどのように関わり、そしてどんな研究成果がでているか紹介することにより、社会及び地域に貢献する産総研を理解していただくことを目的として、毎年開催しています。来年も引き続き開催を予定していますので、是非、産総研東北センターに来て、最先端の研究を身近に感じてみて下さい。
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写真1: 無重力を体感する
写真2: 化学の不思議・電気の不思議
(庄司 満春 記)


特集
外国人フェローからのメッセージ3
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マヤさん
M y name is Maya Chatterjee. I am from India. I moved to Japan as a STA fellow in the Material group of Tohoku Natl . Ind . Res . Inst . (now AIST Tohoku). The main goal of my research was to the synthesis and characterization of different types of microporous and mesoporous materials. My association with this group helps me to acquire knowledge of the material synthesis. After that, I have an opportunity to work with Prof. Ikushima of Supercritical Fluid Res . Cent . of AIST Tohoku , which is internationally renowned group for their significant contribution in the field of “ green ” chemistry. My current research is related to the hydrogenation reaction in supercritical carbon dioxide using heterogeneous catalysts. The total freedom, strong cooperation from Japanese coworker and great infrastructure of AIST Tohoku reflects strong and encouraging platform to the foreign researchers.
I n addition to the opportunities of doing research, Japan also has diverse culture from language to sumo wrestling, heritage and customs. Language is a particularly strong point of cultural identity in Japan. Though I am here for long time, still I cannot speak Japanese fluently. In my free time I enjoy “ Ikebana ” , simple but gorgeous arrangement of flower. After returning, I will miss “ Hanami ” , “ Yuki ” and the extreme friendliness that has been shown to me time and time again.

私はインド 出身の マヤ・チャタジー です 。1997年に インド国立化学研究所から 東北工研(現AIST東北センター)の無機素材研究グループのSTAフェローとして来日しました。 当初の研究目標は 、種々のミクロ・メソポア多孔体の合成と 合成物の キャラクタリゼーションでした。このグループに所属したお陰で、材料合成に必要な知識が得られました。 その後 2001年から は AISTフェローとして 、 グリーンケミストリーの分野 での重要な貢献により国際的に良く知られている 当所 超臨界 流体 研究センター の 生島さん ら と仕事を ご一緒 する機会に恵まれ ています。 現在は、不均一系触媒による超臨界二酸化炭素中での水素化反応を研究しています。 当センター の自由な研究環境、日本人研究者の大きな協力と素晴しい設備は、外国人研究者にとり本当に心強い拠り所となっています。

研究以外にもこの国では、言語から相撲、 文化 遺産および習慣に至るまで 、 実に多様な文化に接する機会に恵まれています。 なかでも 言語はこの国の文化的独自性を 強く 示 している と思いますが、 私は 在日期間が長いにもかかわらず日本語が未だ自由に話せません。自由な時間には、 生 花を楽しんでいます。花見、雪そして折に触れ私に示して頂いた限りない友情など、インドに戻った際にはきっと懐かしく思い出すことでしょう。

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マヤ・チャタジー、 1962年 インド生まれ、 1992年 インド バドワン大学 で 博士号、 1992年 インド国立化学研究所、触媒グループ研究員, 1997年 〜 東北工研、 STAフェロー : AISTフェロー : リサーチフェロー、2001年 〜 AIST東北、AISTフェロー、2005年コンパクト化学プロセス研究センター所属


http://unit.aist.go.jp/tohoku/ UP