AIST Tohoku Newsletter No.10

10 月4、5日の両日、「産総研スクエアin東北」(産総研、技振協主催)が仙台国際センターにおいて開催されました。このイベントは、東北地方の産業界に対して、全産総研の先端的技術シーズ・ポテンシャルを紹介すると共に、共同研究等を行ってきた関連企業の研究成果品を展示して、技術やビジネスの交流とマッチングの場を提供しようと東北センターが企画したものです。本イベントでは、講演会、セミナーが中心の｢テクノフォーラム｣と、産総研ベンチャーや企業の研究成果品の展示を行う｢テクノフェア｣が2会場に分かれて行われました。

初日の｢テクノフォーラム｣では、小玉産総研副理事長の開会挨拶、萱場仙台経済局次長の来賓挨拶に引き続き、安永経産省研究開発課長による政策講演と今成三菱化学㈱顧問の特別記念講演が行われました。その後、島田環境化学技術研究部門長と中西化学物質リスク管理研究センター長による講演(GSCセミナー) 、前田龍太郎マイクロ実装研究グループ長と前田英明マイクロ･ナノ空間化学グループ長による講演(MEMSセミナー)が行われ、産総研の当該分野の研究成果が紹介されました。

・写真１: 小玉産総研副理事長の開会挨拶

｢テクノフェア｣は展示ブース形式で開催され、幅広い分野の40社を超える企業が出展に参加し、展示品の説明や模型を使って紹介が行われました。産総研展示コーナーではパロ、アイミュレット、単結晶育成装置、酸素ナノバブル水中での淡水・海水魚の共存飼育の展示・実演が行われました。さらに北海道、東北、中部、関西、中国、四国、九州の各地域センターのブースでは、それぞれの特徴ある研究紹介に来場者が耳を傾けていました。

２日目の｢テクノフォーラム｣では、東北6県の公設試験研究機関が参加して第５回東北産業技術研究交流会が開かれました。席上、平成17年度文部科学大臣賞を受賞した東北センターとアサカ理研工業㈱を代表して、山田社長による特別講演が行われ、引き続いて各公設試験研究機関の研究者による研究開発事業の紹介がなされました。

２日間にわたり開催された｢テクノフェア｣会場では、出展者と熱心にディスカッションや打合せを行っている人の姿が目につき、地域産業界、大学、地方自治体関係者などから700名を超える来場者でにぎわいました。

・写真2: テクノフェア開所式のテープカット
左から丹羽技振協副会長、小玉産総研副理事長、
本部東北経産局長、加藤東北センター所長

・写真3: 来場者で賑わうテクノフェア会場

・写真4: 出展者の説明に聞き入る来場者

（倉田良明記）

｜１ページ｜２ページ｜３ページ｜４ページ｜５ページ｜６ページ｜