■ コンパクトシステムエンジニアリング チーム
コンパクトシステムエンジニアリングチーム(CSEチーム)は、超臨界流体技術と無機系膜技術をベースに分散適量生産が可能なコンパクトプロセスを工業化技術として確立することを目的としています。また、当チームはセンター内に止まらず産総研関連分野のエンジニアリング拠点として機能することを目指し、最 終的には、エン
ジニアリングベンチャーの立ち上げまでを視野に入れて、活動を推進します。その意味で、従来の国立研究所や大学とは一線を画すエンジニアリング研究を主体に実施するチームであり、「本格研究」という産総研の大きなテーマの中で重要な役割を担う立場にいます。
ここ数年、超臨界流体や無機系膜に関する研究が進み、実用化の可能性の高い分野が数多く生まれてきています。当チームではそのような分野に対し、高度な装置構築技術を用いて実証試験を行なうととともに、数値解析技術を駆使して、装置・プロセスの最適化や安全性評価、さらには経済性試算までを行い、実用化を支援・加速します。CSEチームは、常勤職員3名・非常勤職員3名の少数精鋭部隊ですが、超臨界エンジニアリング連携研究体や他の共同研究で派遣されてきた民間研究者8名と強固な連携を実用化に向けて組み始めました。現在当チームでは 、 連携研究体のメンバーとともに東北センターNC化構想の一環として建設されたパイロットプラント(超臨界水と超臨界二酸化炭素利用の大型汎用装置)の試運転に入っており、エンジニアリングデータの収集を急いでいます。両装置とも世界的に見て最先端のプロセスであり、大きな期待がかけられています。 |