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超臨界流体エンジニアリング連携研究体の設立
本連携研究体は、超臨界流体技術特有のエンジニアリング課題を解決するためのエンジニアリング研究を推進するものであります。すでに、産総研、東北大学、企業 4 社による共同研究契約締結の下、 6 月 1 日にキックオフ、共同研究プロジェクトをスタートさせました。その研究体制は産総研コンパクト化学研究センターのコンパクトシステムエンジニアリングチームを中心とした超臨界流体研究員 12 名、および東北大学大学院工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センターの 3 研究室の教官・学生、12名、さらに企業 4 社から派遣された気鋭の研究者 4 名で構成され てい ます。

  本連携研究体においては、SICの成果の一環として東北センターOSL棟高温高圧実験室に設置された、 2 つの試験装置/ 「超高圧水連続反応試験装置 」 および 「超臨界二酸化炭素循環試験装置 」 の活用を主体に、超臨界流体利用における特有の要素技術課題の解決、あるいはマイクロリアクター、熱駆動ポンプなど固有技術の発展など、超臨界流体利用エンジニアリング 研究を行い、試 験装置の標準化を行います。『超高圧水連続反応試験装置』は世界に類のない基本仕様として、600℃・300MPaという高温・超高圧下で連続操作が可能な試験装置であり、これまで以上に、超臨界水を溶媒とした新たな無機合成反応や有機合成反応プロセスへの応用拡大が期待されております 。 また、『超臨界二酸化炭素循環試験装置』はポン プレ スで超臨界二酸化炭素を供給する熱駆動装置を中心に有機合成や精密洗浄が可能なシステムであり、国内初となる特徴ある多目的用途の連続試験装置として新たな実用化適用拡大が期待されるところであります。さらに、new-SICでの 8 つの分野の事業化活動とも連携することにより、さらに新規で充実したモデルプラントの開発・設置を図ります。

  以上のような連携研究体事業の成果を基にエンジニアリングベンチャーを起業し、超臨界流体技術の汎用的実用化普及拡大を推進する予定です。
超臨界二酸化炭素循環試験装置
超臨界二酸化炭素循環試験装置



東北経済産業局紹介
産業クラスター計画推進室は、地域経済部産業支援課の課内室として設置されており産業クラスター計画に係る全体の総括を行っている総括班と情報・生命・未来型ものづくり産業プロジェクトの事務を行っている未来型班で構成されております。  現在、総括班では平成13年からスタートした産業クラスター計画の第 1 ステップであるクラスター形成の立ち上げ期(産学官の人的ネットワーク形成、イノベーションシステムのモデル構築等)以後の第 2 期であるクラスター形成の成長期に向け、中期計画策定業務に取り組んでおります。本中期計画策定にあたっては、「産業クラスター計画」のこれまでの活動の評価と課題について検証し、また併せて「知的クラスター創成事業」等他機関が推進するクラスター形成の ため の取り組みも視野に置きつつ、中長期的な視点に立った地域 クラスター形成のためのビジョン及びシナリオ・戦略として取りまとめるため、企業、大学、東経連、日本政策投資銀行、自治体等の関係者を委員とする「東北地域クラスター形成戦略懇談会」を設置しました。(第 1 回は 6 月 22 日に開催済 ) 一方、未来型班はライフサイエンス分野(快適生活を支援する産業群)とIT・ものづくりフロンティア分野(地域経済をリードする産業群)の 2 つの分野を中心に企業訪問を行い各種支援制度への繋ぎや紹介、研究会支援、技術開発プロジェクト資金獲得のためのブラッシュアップ事業、フォーラム等の事業を推進組織である潟Cンテリジェント・コスモス研究機構と一体となって行っております。 また、「広域的新事業支援ネットワーク拠点重点強化事業」において、東北地域のネットワークの拠点として図のとおり採択を決定しました。これらの採択者が、産業クラスター計画の中核的役割を担っている推進組織と連携を図り、広域的な人的ネットワークを拡充し、新事業が次々と展開する産業クラスター形成を進めていくことが期待されます。
(産業クラスター推進室 記)
拠点重点強化事業・電源地域モデル事業の採択事業の概要
拠点重点強化事業・電源地域モデル事業の採択事業の概要

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連絡先:東北経済産業局地域経済部産業支援課
産業クラスター計画 推進室
〒980-8403 仙台市青葉区本町3-3-1
Tel: 022-227-9850, Fax: 022-223-2658
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