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デジタルヘルス班

戦略課題2:
健康リスクを計るセンサ技術の開発

●フレキシブルな素材により着用したまま計測を可能とするウェアラブルバイオセンサ技術の開発
●細菌やウイルスの同定や薬剤耐性を判定可能な高速PCR技術や高速DNAシーケンサ技術の開発

研究のねらい

在宅や職場などの生活空間において健康状態を科学的に計測し、適切に健康を管理できる小型で携帯型のヘルスケア機器や医療機器に注目が集まっています。産総研のマイクロ流路や小型印刷電極を用いた小型・高速な検査デバイス技術や、大阪大学のフレキシブルな薄膜センサ技術を融合させ、ウェアラブルなバイオセンサや、小型ポータブルなバイオセンサの開発を進めています。これにより、新型コロナウイルス感染症もあって加速化している遠隔診療にあわせ、各家庭レベルにおいて病院と同等に医療データを収集可能とする革新的な医療・検査機器の実現を目指します。


研究内容

*ウェアラブルバイオセンサ技術の開発*
これまで大阪大学との連携により、印刷電極技術を用いた小型バイオセンサや、装着したまま生理信号を計測可能なフレキシブルセンサ技術を開発してきました。これらの技術を活用し、装着したままでもリアルタイムに生体成分を計測可能なウェアラブルバイオセンサーの開発に取り組んでいます。

*高速DNAシーケンサ技術の開発*
これまでに開発した独自の高速リアルタイムPCR技術を応用し、マイクロチップ電気泳動技術と組み合わせることで、正確性に優れたサンガー法に基づく高速DNAシーケンス技術を高速化し、臨床検査において求められる正確性を損なうこと無く、迅速な菌種同定や薬剤耐性の検査の実現を目指します。

  

連携可能な技術・知財

• 小型化・低廉化に有利な電気化学検出に基づく小型バイオセンサ技術
• サンガー法に基づくDNAシーケンサの高速化技術と、細菌同定などへの応用
• 曲げられるフレキシブル基板により構築した装着可能なバイオセンサ技術

主な成果

高速リアルタイムPCR技術の社会実装

新型コロナウイルスを含む種々の感染性微生物を迅速に検査可能な高速リアルタイムPCR技術を開発し連携企業とともに実用化​


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