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ご挨拶


  大阪大学、産総研特定フェロー 
ラボ長
民谷 栄一 Eiichi Tamiya


 2017 年 1 月より、産総研が経済産業省の進める「オープンイノベーションアリーナ構想」の一環として、大学のキャンパス内に設置する産学官連携研究拠点「オープンイノベーションラボラトリ」、通称「OIL(オー・アイ・エル)」が大阪大学のフォトニクスセンター内に設置されました。特に、この OIL の設置を行うことで大学等の基礎研究と、産総研の目的基礎研究・応用技術開発を融合し、産業界へ技術の「橋渡し」を推進することを目的としています。大阪大学では、もとよりフォトニクス研究をになう 100 を超える研究室が集結しており、フォトニクスに関連する多様な研究が行われています。特にフォトニクスは、物理学、化学、生物学など基礎研究を行うための理論及び方法を提供するだけでなく、エネルギー、マテリアル、デバイス、バイオ医療などの幅広い応用を目指した研究開発を牽引しています。  特に、OIL が設置されたフォトニクスセンターは、フォトニックデバイス、分子フォトニクスなどに代表されるナノフォトニクス領域を中心としたフォトニクス研究を進めており、基礎から応用、技術開発、産業展開なども視野に入れたオープンイノベーションを進めています。今回の OIL により産総研とも連携して関連企業との共同研究をさらに加速することを目指しています。
 産総研との連携により形成される先端フォトニクス・バイオセンシング イノーベーションラボラトリでは、産総研の進めるバイオデバイス技術とフォトニクスセンターが得意とするナノフォトニクス技術が連携することにより、バイオセンシング研究開発を進め、産業応用への展開のための拠点形成を目指しています。今日、安心安全や健康生活への関心が一段と高まっており、パーソナルに健康状態をモニターしたり、食品の安全やインフルエンザなどの感染の有無を、知りたいその場で、診断するための技術の実現が求められています。また、新しいパラダイムでの創薬開発・評価を可能にする細胞チップ・計測技術や、先進医療を促進する細胞操作・イメージング技術が求められています。産総研はこれらのニーズに対応した遺伝子解析、細胞アレイなどのバイオ分析技術を有しており、阪大はフォトニクスによる高感度検出・解析や超解像イメージング・解析技術などの多彩な先進技術を有しています。例えば、金属ナノ粒子やナノ構造体による高感度バイオセンシング、超解像光学顕微鏡、分子解像ラマン顕微鏡、深紫外レーザー用非線形光学結晶などのフォトニクス高度基盤技術が研究開発されています。これら阪大のフォトニクス高度基盤技術と産総研のバイオ分析技術を組み合わせ融合することにより、早期診断や薬剤評価に係る革新的デバイス技術を創出し事業化・橋渡しを実現することを目指しています。また、フレキシブルセンサー、POCT センサーなど Soceity5.0 の基盤となるべく、IoT や AI とのリンクを可能とするバイオセンシング分野の研究開発も強力に進めます。





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