第13回 NMIJ国際計量標準シンポジウム
参加御礼

去る2018年1月24日にTKP東京駅大手町カンファレンスセンターにて催されたNMIJ 国際計量標準シンポジウム 2018では、約150名の皆様に、ご参加いただきました。 事務局一同、心より厚く御礼申し上げます。

講演会は2019年に予定されている国際単位系 (SI) の定義改定に関わる最新情報と共に、それによって期待されるインパクトを紹介するもので、国際度量衡局局長Martin J. T. MILTON博士等、国内外から講師を招待し行われました。

MILTON博士は講演の中で、メートル条約の必要性やBIPMの役割を紹介した後、 7つの基本単位が基礎物理定数に基づき定義される今回の改定について述べられました。 特に、国際キログラム原器がプランク定数に基づいた定義に改定されることの経緯やプランク定数の国際比較の結果などについて詳細に述べられました。加えて、今回の定義改定が国際的な計測・分析分野に与えるインパクト等について紹介されました。

また、立教新座中学校・高等学校 渡部教諭からは、教科書に記載されているアボガドロ定数を求める理科実験を例にし、定義改定が理科教育現場に与える影響について分かりやすくご講演いただきました。

産総研からは、アボガドロ国際プロジェクトを担当する藤井から質量に関するSI改定の最新動向と期待される将来技術を紹介しました。
更に、アステラス製薬株式会社 鈴村様からは、創薬開発において利用されている計測技術や製薬会社から見た微小質量計測技術への期待についてご講演をいただきました。

各講演のスライドを掲載いたしましたので、ご参考になれば大変幸いです(講演タイトルをクリックしてください)。 今後ともNMIJおよび計測標準フォーラムへのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

講演の様子1
講演の様子2

第13回 NMIJ国際計量標準シンポジウム「新時代を迎える計量基本単位ーSI定義改定のインパクトー」

第13回 NMIJ国際計量標準シンポジウム
「新時代を迎える計量基本単位 -SI定義改定のインパクト-」
〜計測標準フォーラム第15回講演会共催〜

2018年から2019年に予定されている国際単位系(SI)の定義改定において、質量、電流、熱力学温度および物質量の4つのSI基本単位の定義が、極めて普遍性の高い物理定数に基づく定義に変更されようとしています。これにより、現在唯一人工的な器物を基準にして定義されている質量も、物理定数に基づいて定義されることとなります。

本シンポジウムでは国際度量衡局局長Martin J. T. MILTON博士をお招きして、このSI定義改定に関わる最新情報と共に、それによって期待されるインパクトについてご講演を頂きます。また国内からもお二方の講師から医薬品開発や理科教育現場からのSI定義改定に対する期待についてご講演を頂く予定です。どうぞふるってご参加下さい。

開催概要

日時 平成30年1月24日(水) 13:30-16:30
場所 TKP東京駅大手町カンファレンスセンター
東京都千代田区大手町1-8-1KDDI大手町ビル 22G室
主催 国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター
共催 計測標準フォーラム
申込方法 申込は締め切りました。多数の申込みありがとうございました。
参加費 無料・事前登録制
お問合せ先 計量標準総合センター 計量標準普及センター 計量標準調査室
Eメール:jmf-2017-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)

プログラム

掲載資料は個人利用に限り、再配布や二次利用は厳禁です。
時間 講演タイトル・概要 講演者 所属・役職
13:30-13:35 開会の挨拶 後藤 一夫 計測標準フォーラム 代表
13:35-13:45 来賓挨拶 吉岡 勝彦 経済産業省 産業技術環境局 計量行政室長
13:45-13:55 【イントロダクション】
「本講演会の背景」
臼田 孝 産業技術総合研究所 計量標準総合センター
総合センター長
13:55-14:40 【基調講演】
「The Meter Convention and the future of the SI」
Martin J.T. MILTON 国際度量衡局 局長
14:40-15:10 【招待講演】
「中等教育の現場における国際単位系(SI)の重要性」
渡部 智博 立教新座中学校・高等学校 教諭
15:10-15:20 休憩
15:20-15:50 【講演】
「プランク定数にもとづくキログラムの新しい定義」
藤井 賢一 産業技術総合研究所 計量標準総合センター
工学計測標準研究部門 首席研究員
15:50-16:20 【招待講演】
「製薬会社から見た微小質量計測技術への期待」
鈴村 謙一 アステラス製薬株式会社 研究本部
薬物動態研究所 バイオマーカー研究室 室長
16:20-16:30 閉会の挨拶 藤本 俊幸 産業技術総合研究所 計量標準総合センター
研究戦略部長